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ビジネスルール変更のシステム対応が大変!! JBoss BRMSで一挙に解決! の巻

プロローグ&登場人物紹介

 日々激しく変化する今日のビジネス環境において、そのビジネスを支援する業務システムにも変化に対する柔軟性が求められています。しかし従来のプログラミングモデルでは、いわゆるビジネスルールとビジネスフローがプログラムコードに含まれており、ビジネスルールに変更があった場合には、プログラムの修正・変更が必要となります。その結果、影響分析、変更作業、そしてその検証作業などの工数やコストがかかってしまうという課題があります。

 日立ソリューションズではRed Hat JBoss BRMSを活用し、ビジネスルールをプログラムコードから分離することで、システムの柔軟性を高め、短期間でシステム変更が可能になる環境を提供します。

ビジネスルールとBRMS

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 ビジネスルールという言葉は耳慣れないかもしれませんが、実はビジネスシーンにおいては当たり前に行われていることで、業務を進めるためにルール化されたものを指します。

 例えば、経費を申請するときに、「10万円以内なら課長が、それ以上なら部長が決裁する」とか、お店のポイントで、「100円で1ポイント、ただし10、000円以上お買い上げの方には10,000円ごとに10ポイントを追加でもらえる」という、判定条件、チェック事項、それに伴う計算などの業務ロジックがビジネスルールとよばれるものです。システムは数多くのビジネスルールの組み合わせで構成されており、ビジネスルールとはBRMSに限ったものではありません。

 今まで、このような業務ロジックをシステム化する場合、特に条件などはプログラムのコードに盛り込む(ハードコーディング)形式が一般的でした。しかし、ビジネスが多様化していくなか、ビジネスの状況によって、プログラムをいちいち修正・変更していては、手間やコストがかかり、俊敏性に欠けてしまいます。そこで考えだされたのがBRMS(Business Rule Management System:ビジネスルール管理システム)です。BRMSでは変動が大きいビジネスルールの処理部分をシステムのコアから切り離し、プログラミングすることなく随時変更を行えるように設計されています。

BRMSはどのように使うのか

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 このように、BRMSは、ビジネスルールが頻繁に変わるITシステムに最適です。例えば、先ほど例に挙げたポイントキャンペーンについて考えてみましょう。

 ポイントキャンペーンでは、ある商品やサービスのテコ入れ目的としてポイントを一時的に増やしたり、ある条件を満たした場合(A商品とB商品を一緒に購入する)に付与するポイントを増やす、というのはよくあることです。

 従来型のシステムでは、このキャンペーンを行うたびにプログラムの修正が必要でした。しかしBRMSでは、このビジネスルールを表計算ソフトのフォーマットに記述して、システムにインポートするだけで対応が可能になります。これにより、大幅にシステムの変更期間短縮や工数削減が可能となり、結果として他社動向を踏まえた戦略的なキャンペーンを臨機応変に打つことが可能となります。

 また、多種少量生産が主流になっている製造業でもその力を発揮します。ある自動車メーカーでは生産管理システムにBRMSを導入。各製造ラインの生産能力や作業負荷をビジネスルールとして取り込み、受注に基づいて柔軟に生産計画の最適化を行うシステムに活用しています。

 このように柔軟性の高いシステムのため、ビジネスルールが明確であれば、初期導入も比較的短期間で行うことができ、カスタマイズが少なければ最短3ヶ月で導入することも可能です。

 また、BRMSを導入する際は、最初にビジネスルールを定義する作業を行います。この過程において、効率の悪いビジネスルールや無駄なビジネスルールを見つけることができる場合があります。開発初期の工程でビジネスルール改善の気づきを得られることも、BRMSの大きなメリットの1つです。

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「ビジネスルールの変更を業務システムにスピーディに反映する」JBoss BRMSのご紹介
提供:株式会社日立ソリューションズ
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年3月1日