2002年02月22日 00時00分
■ 美麗キャプチャカード
日本の狭い家を圧迫する、今までいろんなテレビを撮りためたビデオ
テープを整理しようと一念発起し、キャプチャカードの購入を考えた
上で、なるべく綺麗に保管しようと噂にも名高いコンシューマー向け
キャプチャカードであるこのMTV1000を購入しました。
まだあまり使いこなしていないですが、とりあえずレビュー等。
■ TVの録画等に便利
TVの番組表を電子化し、録画予約等を簡単にするiEPGに対応しており、
Windowsのタスクスケジューラによってスタンバイ状態から復帰できる
機種であれば、予め録画予約を設定した上でスタンバイ状態にしておく
ことで、録画時間が来ると自動的にマシンが立ち上がり、録画を開始する、
なんてことも出来るようです(うちのごつい自作マシンでは電源周りが
怖いのでまだ試していないですが)。
更に追いかけ再生(録画中の番組を最初や途中から見る)等、録画周り
で便利な機能が多いでしょうか。
■ 画質もかなり良い!
MTV1000の売りの一つは「画質」ですが、さすが自社製品で実績の高い
ハードウェアMPEG2エンコードチップの搭載を謳うだけあって、画質も
録画パフォーマンスも言うことのない品質です。画質は比較的シャープな
印象を受けますが、劣化も少なく個人的には十分満足な品質です。画質
調整も付属ソフトウェアを利用して簡単に行なうことが出来ます。
■ 細かい配慮も
画質を重視するという方針もあって、ノイズの混入を防ぐために、PC
の筐体とカードの間に挟むガスケットが付属していたりと、これでもかー、
と言わんばかりの細かい配慮がされています。
また折角のMPEGエンコードチップを活かすために、DV-MPEGファイル
コンバーターソフトが付属しています。これにより、DVからキャプチャ
したソースをMPEGに変換する際にも、強力なMPEGチップの恩恵に預かる
ことが出来ます。ハードウェアリソースを様々な形で活かしてくれる
これらの配慮も嬉しいところです。
更に、現在Canopusのサイト上:
(http://www.canopus.co.jp/general/enquete/mtv1000_cm.htm)で
CMカッター(Canopus MPEGカッターの略だそうですが(笑))の配布等
も行なっています。アンケートに答える必要があるようですが、無料で
利用することが可能のようです。これも後日試して見た上でレポートしたい
と思います。
■ 課題は...
まず、機器としては比較的に繊細なようです。購入後一度チューナーや
ビデオの表示が出来なくなる、という障害に見舞われ、初期不良で交換
してもらいました(サイトの掲示板や電話でのサポート対応は非常に丁寧で、
感心してしまいました。ただ、電話のサポートは関西の番号しかないのが
関東のユーザとしては辛いところですが...)。
また、このサポートの掲示板やネット上の他の場所でも話題になっていま
すが、コピーガードがきつ過ぎるために、自分で撮影したビデオすら取り込み
が出来ない、という問題が出ているようです。現状では著作権の保護は大切
でしょうが、自分のソースまで取り込みが出来ないというのはキャプチャー
カードの購入を考える上では大きな問題だと思うので、将来的な対応を期待
したいところです。
まだ使い込みが足りませんが、総括すれば価格の高さに答えてくれる機能と
性能を提供してくれるカードだと思います。今までのソースを綺麗にコンパクト
に保管したい希望をもつユーザにはお勧めの1枚です(課題は解決して欲しい
ところですが...)。