製品情報

ソーテック

WinBook WL7160

【主なスペック】
【発売日】
2003年09月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2004年02月04日 00時00分
購入したのはWL7160C。

まず、液晶画面は綺麗である。若干白っぽく反射がキツイが、総合的には見やすく不満はない。シート貼り付けなのはいかにも安作りだが、コスト面から仕方のないところか。なお、自分のものはドット不具合はなかった。

キーボードは周囲のキーが小さいものの、サブノートとしては問題ない打ち心地と思われる。ややたわみがキツイのは違和感があるが、慣れればそれほど目くじらを立てるほどのものでもない。

タッチパッドもごく普通。ややボタンが硬い気もするが、そのぶん比較的作りはしっかりしているように感じる。

メモリースティックスロットは、持っている他のパソコンにもスロットがあれば、フロッピーよりは大きくCDでは面倒なサイズのデータ移動にそこそこ使えるが、あまり使用頻度が高いとも言えず、無理して付ける必要はなかったような気もする。

光ドライブはPanasonic製UJDA740。ごく普通のコンボドライブだが、DVD-RAMが読めるのは便利。もっとも、RAMはどうもドライブに負担がかかっていそうな読み込み方をするので、あまり頻繁に使いたいとは思わないが。HDDは日立IBM製IC25N030ATMR04。

入出力端子類だが、USB端子が浅く締まりが悪い。もう少しホールド感が欲しいところ。他は特に問題なし。それから、電源ボタンはもう少し目立つ位置と形にして欲しい。

パフォーマンスについては、VIA製チップセット採用だからか、併行して使っている同クロックのPentium Mマシンに比べ、やはりメモリ周りの速度とHDD周りの速度が遅い。まあ、ベンチで遅いだけで、単にVIAの相変わらずぶりが確認できて微笑ましい程度なのだが。

問題なのはFAN・チップセット関係の信頼性だろうか。FAN自体もあまり良くはないのだろうが、チップセットのコントローラーも悪いものと思われる。うちではエラーが発生したが、やはりVIA製だけに、根本的なところでINTEL製チップセット採用機より若干信頼性が落ちるのは仕方ないだろう。

また、この信頼性のなさは、マザーボードなどがおそらく韓国のあまり大手でないメーカー製ということにも由来すると思う。

グラフィックは性能を要求する3Dゲームには使えないと思った方が良い。ビジネスと通常のホームユース限定だろう。

付属ソフトだが、まあ値段が値段だけに頑張ってそろえた方だと思う。いっそ無しでも良いと思うのだが、アンインストールも簡単に出来る方だし、ソフトの選択も悪くないので良しとしよう。

このパソコンはリカバリー&アプリケーションCDがないので作成する必要があり、そのためCD-Rが6枚必要である。作成自体は2時間もあれば終了するが、数千円高くなっても、これぐらいは付けて欲しかったところだ。

もっともリカバリーデータがDドライブにあり、比較的コンパクトに収められているのは非常に良い。

NECだとリカバリー用に専用パーティションが切られており、しかもアプリケーションのデータが丸ごとCドライブに入っているので、相当不便で厄介なのである。まあ、誤って削除したり、CDが無くてもHDDから直接ソフトをインストールできたりと便利だと思ってNECはやっているのだろうが、

せっかくの大容量HDDが数GB以上削られるし、リカバリーディスクの容量も肥大するので良い迷惑である。

マニュアル類は薄手だが良くまとめられている。サポートセンターへの登録はオンラインでは出来ずハガキ限定になるが、これはオンラインで対応できるようにして欲しいところだ。ハガキの方がコストがかさむと思うのだが。

総合的にやはり作りは安っぽい。が、4年前に俗に言う1000ドルPCを買ったこともある身としては、同じ10万円でこれが買えるというのは隔世の感がある。

安っぽくてもツボは外していない作りだし、付属ソフトもまあ結構頑張ってそろえていると思わせるものがある。パフォーマンスは最近のパソコンはどれを買っても大して変わらないし、説明書や梱包などの類もしっかりしている。

SOTECはノートに関しては老舗なので、今でも大昔からのノウハウが多少は生きているのかもしれない。

ハードウェアの信頼性は低めだが、HDDや光ドライブはどこのメーカーも似たようなものを使っているから大して変わらないわけで、マザーボードやファン周りに異常が集中していそうだから、

SOTECが自力で用意するパーツ(おそらく韓国の会社で作っているはずだが)の信頼性さえ改善できれば、そのうち不具合率も下がるだろう(今の製品は相変わらず高めなので、この希望に期待以上の意味はないが)。

SOTECのサポートには先代のパソコンから3回世話になっているが、他社と大して変わらないし、場合によっては他社よりマシだと思う。T芝の修理センターに電話をかけると、たまに接客のイロハも知らなさそうなオジサンが出るし、auのサポートのお姉さんはネットで調べた方が速いぐらい知識がなかったりするわけで・・・。

とりあえず自分はどうしても仕事専用でサブノートが必要になり、大して使いもしない(オマケに2年も使わない)PCにお金をかけるのも馬鹿げているのでこれを買ったわけだが、そういう割り切りがあれば、これほどピッタリのPCはないと思う。

しかもインストールされているソフトが少ないのでビジネス環境も構築しやすく、どうせ安物だからとあきらめがつく、という副次効果もある。

SOTECだけが悪いわけではなく、このところの日本の家電は正直落ちぶれるにもほどがあるほど落ちぶれているものが多い。デフレと毎年の値段の下がり具合を見ればしかたはないのだが、最近買った電化製品の2割は何らかの不具合があった。

どうせ下手すれば壊れている可能性のあるものを買うぐらいなら、あきらめのつく安物にするのも一つの手だろう。

何にしても4年前の1000ドルPCは、Celeron500に再生専用DVDドライブ、15インチCRTで64MB、15GBの安作りデスクトップだった。

コストダウンが進んでいるとはいえ、10万円前半で買えるB5サブノートが存在するというのは非常に有り難いことだと思う。

後はもう少し信頼性が高ければなあ・・・。もしかしたら明日壊れるかもという不安に毎度つきまとわれるのは精神衛生上よろしくない。

余談だが、安いのが欲しいがどうしてもSOTECはイヤという場合は、INTEL製チップセット採用のものが処分価格で売られているのを探すのが一番良いだろう。

最近のパソコンは新しいのでなければどうしても駄目というのはほとんど存在しないんだから。

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