過去にRAID カードは３種類ほど試して来ました。

・Promise Fasttrak100 TX2
・玄人志向 ATA100RAID PCI
・玄人志向 ATA133RAID PCI

です。
今回SX4000 を入手したのでレビューいたします。

使用環境は
Mather Board ：Iwill　MPX2
HDD　　　　　：IC35L040AVVA07-0 ×4台
CPU　　　　　：AthlonXP 2000+　 ×2（L5 加工品）
Memory　　　 ：PC2100 DDR 512MB ECC Registered
OS　　　　　 ：WindowsXP Pro

※RAID カード（SX4000） は66MHz 64Bit PCIに接続しています。


１．導入について
　このカードはサイズがフルサイズ（に近い）ので、導入する際にはマザーボード上のパーツやケース干渉する恐れが大きいので注意が必要です。
　実際、マザー（Iwill MPX2　PCI 3）に取り付けたところFroppy コネクタとぎりぎりです。
　また、以前使っていたケースはシャドウベイと完璧に干渉してしまい、やむなくケースを買い替えました。


２．RAID カードに搭載するメモリについて
　はじめにSDRAM PC133 256MB を使ったところ、RAID BIOSがHDDを認識するところでフリーズ。
　マザーとの相性かと思い途方に暮れていましたが、RAID カードに載せるメモリを別のPC133 128MB にしたところHDDを無事認識した。

　メモリチップが片面だとNG などの情報があった（リソースは失念）がうちの場合は256MBの方が両面実装で128MBは片面実装品だった。
　どちらのメモリもMemotest86 で10時間ほど耐久後問題のないメモリであったがRAID カードがメモリを選ぶと言うのはありそうな感じ。

　ちなみにどちらのメモリもECCはなしのものです。


３．速度について
　Promise Fasttrak100 TX2 の時にHDD 4台でMirror + Stripe でRAIDを組んでいましたが、その時はHD Bench 3.30 でのスコアは Read Write ともに６万程度でしたが、SX4000 では８万程度出ています。

　ベンチのデータサイズを1000MB にすると約10万弱程度出ます。
おそらくRAID に適したもっと速いHDD を接続すると33MHz PCIでは役不足な気がします。

　起動時間についてですが、IDE が４ポートついているのでHDD のスキャンに時間がかかっています。
　RAID BIOS を抜けるのにHDD のスキャンに約14 秒、RAID 設定待ちで３秒ほど時間がかかります。
　RAID カード上に電池が入りそうな印刷があるので、前回のHDD 構成を覚えておいて、このスキャン時間が短くなるような改善を行ったモデルが出るのかも知れません。
　BIOS の更新でスキャン時間が早くなるといいな。

４．データの修復について
　わざとRAID アレイの一台をはずして起動し、HDD 3台構成でRAID カードに認識させた後に再度電源を切ってから接続しなおしてみました。
　アレイが崩れているメッセージが出てそのままESCを押してOS を起動してみましたが、むちゃくちゃ起動に時間がかかりました。
　その後、PAM と言うRAID カードのアプリを立ち上げると自動的にRebuildがかかり、データの修復を始めました。　40GBのHDDですが、修復には30分程度かかっていました。


５．その他
　Fasttrak100 TX2 でRAID 0+1 を４台で組んでいたのを今回SX4000 に移したのですが、そのままHDD を認識してOS起動しようとしていました。　当然そのままではドライバが当たってないので起動はしませんが、、。
　移す前にFasttrak100 TX2 とSX4000 を二枚挿ししてドライバを当てていればそのまま起動するかも知れません。

　またRAID 0+1 では40GB のHDD ４台だと80GB ととしてしか使えませんが、SX4000 でRAID 5 を組めば120 GBとして使える上に速度も体感出来るほど上がりますのでPC133 メモリが手元に余っているような人にはおすすめ出来ると思います。
　憧れのRAID 5 の環境がこのコストで導入出来るのはとてもすばらしく思っています。