~カーボンニュートラルガス運用状況について~
CNガスとは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するGHG(温室効果ガス)排出量を、世界各地の森林保全プロジェクト等でのCO2排出削減効果を信頼性の高い認証機関が認証したカーボン・クレジットを利用してオフセット(相殺)することで、天然ガスのライフサイクルにおけるGHG排出をゼロ排出とみなすものです。
今回の審査は、CNガスの販売の信頼性をより高めることを目的としており、INPEXが定めるカーボンニュートラルガス算定・運用システム手順(以下、「システム手順」)に基づき、以下の客観的な評価を行いました。
- 天然ガスをカーボンニュートラル化するために必要なGHG排出量の正確な算定
- カーボンニュートラル化の手続きと販売の手順の適切な運用
審査にあたっては、「システム手順」ならびに英国規格協会が定めたカーボンニュートラルを実証するための公開仕様書「カーボンニュートラリティの実証のための仕様」(PAS2060:2014)を参照しつつ、以下の基準に準拠した評価を行っています。
- 国際標準化機構(ISO)が定めたGHGに関する主張の妥当性確認検証のための仕様並びに手引「ISO14064-3」
- 国際会計士連盟(IFAC)が公表している保証業務基準「ISAE3000」
- 国際監査・保証基準審議会(IAASB)が定めたGHG報告に対する保証業務に適用される基準「ISAE3410」
INPEXは、2021年1月に発表した「今後の事業展開~2050ネットゼロカーボン社会に向けて~」において、2050年の自社排出ネットゼロカーボンを目標として掲げており、ネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組んでおり、その取り組みの一環であるカーボンニュートラルガスの販売について、ソコテックにて2021年12月17日、第三者認証を提供いたしました。
ソコテック(SOCOTEC)グループについて
フランスに本部を置く国際的な認証機関として、世界各地で審査、認証業務を行うグローバルなリスクマネージメント企業。技術力の高さを強みとし、1万人の従業員のうち6000人を技術者が占めています。
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ソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社
当社が行っている第三者検証は、企業が独自に提供するサービスメニューや企業が自主的に開示するESG情報について、公正・中立な第三者機関として、データだけでなく運用状況も確認することで、社会的信頼度をより向上させることができます。
その他、国や自治体が行っているGHGの削減に係わる審査・検証業務など、10年以上にわたる実績や知見を基盤とし、カーボンニュートラルを目指す企業の気候変動対策等を支援する幅広いサービスを提供しています。
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