株式会社日本コンピューティングシステム NVIDIA 新型 Tesla C1060/Tesla S1070搭載 モデルを発表

 株式会社日本コンピューティングシステム(JCS 本社/東京都台東区池之端2-6-5 代表取締役社長/岩本 修)は、GPU(Graphics Processing Unit)コンピューティングソリューションとして、NVIDIA Tesla C1060(TM)ならびにNVIDIA Tesla S1070(TM)を搭載した新製品、「Vintage GLXS-GP1060」「Vintage VCSC-GP1070」2機種を発表、12月15日より販売を開始します。

 「GPUコンピューティング」は、従来3Dグラフィックス演算等の画像処理に利用されていたGPUを、汎用数値計算に応用するソリューションです。
 汎用的な処理を行う前提で進化したCPUと違って、GPUは画像処理に特化して進化を遂げ、多数のストリーミング・プロセッサを備えるようになりました(NVIDIA Teslaに搭載されたTesla 10シリーズの場合、合計240個ものストリーミング・プロセッサを備える)。その結果、GPUは並列演算時の性能においてはCPUよりも格段に高い処理能力を持つに至っています。
 また、従来のGPUは搭載メモリ容量が少ないため、計算の種類によってはPCI-Expressで接続されたホスト側のメモリを併用することになり、その場合にメモリバンド幅がボトルネックとなることがありました。この点、Tesla C1060(TM) / Tesla S1070(TM)では、GPUボード上に搭載された102GB/sのメモリバンド幅で接続された4GBの大容量メモリを搭載したことで、この問題を解決しています。

 NVIDIAから提供されるTesla 10シリーズ搭載製品は2種類あります。
 Tesla C1060(TM)はPCI-Express ボードタイプの製品で、PCI-Express拡張スロットを装備するサーバやワークステーションに追加して使用します。Tesla C1060(TM)には、プロセッサ周波数1.296GHzのGPU 1基(240コア)と102GB/sのメモリバンド幅で接続された4GBの大容量メモリを搭載しています。
 Tesla S1070(TM)は1Uラックマウントタイプの製品ですが、それ自体にはコンピュータを搭載していないので、専用のインターフェースカードを追加した他のサーバやワークステーションに接続して使用します。Tesla S1070(TM)には、プロセッサ周波数1.44GHzまたは1.296GHzのGPU 4基(960コア)と1GPUにつき102GB/sのメモリバンド幅で接続された4GB(合計16GB)の大容量メモリを搭載しています。

 新製品の「Vintage GLXS-GP1060」は、PCI-Express ボードタイプのTesla C1060(TM)を1基~最大3基搭載したGPUコンピュータです。ケースはタワー型、ラックマウント型から選択が可能なほか、CPU・メモリ・ストレージ容量を自由にカスタマイズできます。
 「Vintage VCSC-GP1070」は、1Uラックマウント型ユニットのTesla S1070(TM)と当社のラックマウントサーバを組合せた製品です。Tesla S1070(TM)・ラックマウントサーバは複数台を組合せることが可能なほか、製品群を一式にまとめて、冷却性能に優れた当社オリジナルのスーパーコンピュータ専用筐体に搭載することもできます。
 また、JCS GPUソリューションの各製品には、「CUDA(Compute Unified Device Architecture)」がバンドルされています。「CUDA」はC言語等の標準のプログラミング言語に慣れたプログラマが簡単に利用できる統合開発環境です。本製品には最新のCUDA対応ドライバ・コンパイラ・数値演算ライブラリ一式がプリインストールされ、直ちに並列アプリケーション等の開発を始めることができます。

JCS GPUソリューションは、1GPUを搭載した実験用途のデスクトップGPUコンピュー タから、2GPU~3GPUを搭載したパーソナル・スーパーコンピュータ、さらにGPUを多数搭載した大規模 クラスタシステムまで、お客様のニーズに合わせて選択できる製品群をフルラインナップでご用意しています。


本製品の詳細についてはこちらをご参照ください。
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エヌビディア 日本代表 細井洋一氏のコメント
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「この度、パーソナル・スーパー・コンピュータービジネスにおいて、株式会社日本コンピューティングシステムとの協業を嬉しく思います。卓越したパフォーマンスと広範な適用能力を備えたパーソナル・スーパー・コンピューターの飛躍的進歩を現実のものとするのが、GPUとCPUが連携するヘテロジニアス・コンピューティングです。今後は研究者の方々がデータ容量の多い複雑な演算を机上で、短時間で実行できるようになり、様々な研究での発見に貢献できることでしょう。大学や研究機関に多数の納入実績を持つ株式会社日本コンピューティングシステムに大いに期待しています。」
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[ お問合せ先 ]
株式会社 日本コンピューティングシステム 広報課 担当 長田
Tel .03(3821)3200 / Fax .03(3821)3241
E-mail : nagata@jcsn.co.jp
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