2007年中堅・中小企業のPCサーバ導入実態調査報告

ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1:代表伊嶋謙ニ03-5244-6691)では2007年中堅・中小企業のIT導入実態調査を実施し、その分析結果を発表した。

<中堅・中小企業のPCサーバ導入実態調査のポイント>
・設置サーバのメーカシェアは「NEC」が22.2%でトップ、上位5社の混戦が続く
・半数以上が「導入後3年以上経過している」サーバである
・利用用途は、基幹系業務システムは37.1%、社内情報構築システムが27.5%
・9割近くが「Windows」を使用、「Linux」などの他OSは目立った変化なし
・Windows Server 2003が昨年比9.9ポイント増の35.8%だが、旧Windows勢(NT/2000)も約5割と根強く残る
・CPUタイプは66.7%が「1Way」だが、「Dualコア CPU」の利用率も上がっている
・タワー型が57.0%、ラック型が40.1%、ブレード型は1.6%と極めて少ない
・サーバ管理に関して6割以上が「IT部門で管轄」、IT資産の一元管理の傾向が見える
・サーバ購入先は「メーカ系から購入している」が過半数を超えている

―設置サーバメーカシェア―
■ 設置サーバシェアは「NEC」が22.2%でトップ
中堅・中小企業に設置されているサーバのメーカシェアは、「NEC」が22.2%と最も高いシェアを占め、「富士通」18.0%、「日本IBM」16.7%と続く。06年との比較では、「NEC」がトップを維持しており、「デル」のみが若干シェアを伸ばしている。ただし、トップの「NEC」と5位の「日本HP」の差は10ポイント。上位5社の混戦模様となっている。

―サーバ導入時期―
■ サーバの半数以上は「2003年以前に導入」
サーバ導入時期は、「2002年以前」が最も多く38.0%、「2005年」16.5%、「2006年以降」15.6%と続く。2003年以前に導入されたサーバが半数近くあることから、導入したサーバを長年利用する中堅・中小企業の姿勢が見える。

―サーバ利用目的―
■ 「基幹系業務システム」が37.1%、「社内情報構築システム」が27.5%
サーバ利用目的は、「基幹系業務システム」が37.1%と最も多く、「社内情報構築システム」27.5%、「部門利用」14.8%と続く。基幹系業務システムや社内情報インフラ系のような運用年数が長い分野への利用目的が6割以上のサーバである。本年度調査から新たに加えた「セキュリティ、ファイアウォール、バックアップ利用」は10.0%、「データベース利用」は8.8%となっている。特にセキュリティ等への関心の高さは、中堅・中小企業にも波及してきていると推察される。

―サーバOSの種類―
■ サーバOSは「Windows2000」が38.5%、「WindowsNT」14.5%で旧Windowsが過半数
利用されているサーバOSのシェアでは、「Windows2000」が38.5%と最も多く、「Windows2003」が35.8%、「WindowsNT」が14.5%と続く。Windows系OSの利用率は合わせて約9割となり、06年から比べ、更なるデファクト化が進んでいる。Windows系OSの内訳は、「Windows2003」は9.9ポイント増で順調に割合を伸ばしているが、「WindowsNT」「Windows2000」といった旧OSも未だに約5割あり、根強く残っている。「Linux」は06年との比較でも、ほとんど変化は見られず6.7%となった。

―CPUタイプ―
■ CPUタイプは「1way」が56.1%。伸びるDualコアCPU
CPUのタイプは、「1way」が56.1%と過半数以上、「1way Dualコア」10.6%、「2way」13.9%と続く。06年からマルチコアCPUの割合が漸増している。「1way」に「1way Dualコア」を加えると66.7%となり、中堅・中小企業においては「1way」がサーバの大勢を占めていることに変わりはない。

―マルチコアCPUの利用実態―
■ マルチコアCPUには4割以上が前向き、一方導入しない最大の理由は「オーバースペック」への懸念マルチコアCPUに関して「すでに導入済み」13.5%、「半年以内に導入する計画」4.3%、「具体的ではないが検討/考慮している」26.5%を合わせると4割を超える。一方、「導入予定はない」と回答した約6割のユーザの挙げる理由は、「オーバースペックとなるから」が4割強と最も多い。調査時ではシングルコアとマルチコアが併売されていたが、現時点で各メーカの主力はマルチコアにシフトしており、シングルコアは終息して行く予定だ。結果的にユーザの意識とは逆に、今後はマルチコアの導入が進んで行くと考えられ
る。

―サーバ導入の形状―
■ サーバの形状は「タワー」が57.0%、「ラック」が40.1%と高める
サーバの形状は、「タワー」が57.0%、「ラック」が40.1%、「ブレード」が1.6%となっている。06年との比較では、「ラック」の割合が6.8ポイント増え、サーバの省スペース化は着実に進んでいるが、現状ではまだ「タワー」が主流となっている。一方で「ブレード」はほとんど変化がない。中堅・中小企業へのブレードの普及にはまだ時間がかかりそうである。

―サーバ導入部門―
■ サーバ導入部門は「情報処理部門」が60.1%で圧倒的
サーバ導入部門は、「情報処理部門」が60.1%と圧倒的で、「販売・営業部門」12.0%、「一般管理部門」10.8%と続く。06年に比べ、「情報処理部門」(IT部門)へのサーバ導入率が12.8ポイント増加しており、逆に「販売・営業部門」を始めとする「非情報処理部門」への導入は減少傾向にある。中堅・中小企業でもようやく自社サーバを「IT部門で一元管理」する傾向が強まってきた。

―サーバ購入先―
■ サーバ購入先は「メーカ直販、メーカ系チャネル、メーカSI」が圧倒的に選ばれている
サーバの購入先は、「メーカから直接購入」が25.4%、「(メーカ系)システムプロバイダ、販売店(ハードが主体、開発も行う)」が24.3%、「(独立系)システムプロバイダ、販売店(ハードが主体、開発も行う)」が24.0%と続く。「メーカ直販、メーカ系チャネル、メーカ系SIを合わせたメーカ系販売」が圧倒的である。


対象企業:全国の民間企業(年商5億円以上500億円未満)。有効回答数1140社
調査方法:郵送アンケート   調査分析期間:2007年1月~5月


当調査データに関するお問い合わせ
株式会社 ノークリサーチ
担当:伊嶋 謙ニ〈いしま〉
e-mail:pressr@norkresearch.co.jp
〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1
電話 5244-6691 FAX 5244-6692
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