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『Business Digest』 2007/06/01

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 『Business Digest』 2007/06/01

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〔1〕 自動車・ロジスティクス
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 Goodyear Tire & Rubber Company社の2007年第1四半期の業績は振るわず、前年同期の純益7400万ドルに対し、純損失は1億7400万ドルであったと発表しました。Goodyear社は、損失は1度限りの手数料支払いおよびストライキによるものと述べています。タイヤの売上高は1本につき8%上昇しているため、今回の損失による大きな打撃はなさそうです。米自動車大手Fordも、2007年4月同社の米国における販売台数は13%低下と発表しました。それでもFord Edge、Lincoln MKXなど新たなクロスオーバーユーティリティーが同期人気を博し、クロスオーバー全体の売上は前年同期比28%増加しました。ロジスティクスでは、豪のLinfox Logisticsがニュージーランドのロジスティクス企業Provincial Freightlinesを買収。買収は成長戦略の一環で、今回の契約でLinfox社はニュージーランドにおいて大きな地位を獲得しました。


【参照ニュース】
◎『Goodyear posts Q1 loss』
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◎『Ford sales fall in April』
リンク

◎『Linfox Logistics acquires Provincial Freightlines』
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〔2〕 コンシューマ
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 飲料関連では、今週英・南ア飲料大手SABMillerがコスタリカにあるPepsi 瓶詰め工場の売却を完了しました。売却先は現地の醸造社Cerveceria Costa Ricaです。一方、Fresh Del Monte Produceは2007年の第1四半期の業績は好調で、前年同期の純益1650万ドルに対し純益5160万ドルと発表。同社は世界的な業績改善に加え、ハワイのパイナップル業務の閉鎖で290万ドルを得たことが要因であると述べています。米シリアルメーカー、Kelloggも好調に成長し、前年同期比17%増、3億2100万ドルの収益を上げています。革新、効果的なブランド戦略によって同期の純売上高は9%上昇しています。


【参考ニュース】
◎『SABMiller completes sale of Pepsi bottling unit』
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◎『Fresh Del Monte triples Q1 profit』
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◎『Kellogg earnings rise 17% in Q1』
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〔3〕 エネルギー・ユーティリティ
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 石油関連では、大手BP率いる投資家のコンソーシアムがPakistan State Oilの株式51%の管理権獲得競争に勝つとのうわさが流れています。同社はパキスタン国有で、同国の燃料部門の多くで大半の株式を保有しており、同社買収の契約額は約6億ドルと評価されています。欧州では、フィンランドのFortumが国内市場向けの新しい予備発電所の建設計画を中止。 出資パートナーとの合意に達することができなかったのがその理由です。一方、英国ではBritish Gasがわずか6週間で2度目の値下げを決定し英国内の価格戦争が激しくなっています。EDF Energyがこれに続き、ScottishPowerも値下げを決定。2007年6月15日から英国内の顧客に対するガス、電力価格をそれぞれ最大16.5%、5.5%下げると発表しています。


【参考ニュース】
◎『BP takes lead in Pakistan State Oil bidding race』
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◎『Fortum scraps plans for Finnish reserve power plant』
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◎『ScottishPower cuts retail gas and electricity prices』
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〔4〕 ファイナンシャル・サービス
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 今週オランダのABN Amro銀行買収戦争が新たな展開を見せました。同行は訴訟に直面する可能性があります。ABN Amroは、米国子会社LaSalleをBank of Americaへ売却することで最近合意に達しており、契約不履行の場合Bank of AmericaがABN Amro銀行を相手に訴訟を起こすと報告されています。先週、RBS主体のコンソーシアムが、LaSalleをABN Amroの傘下に残すことを条件としてABN Amro買収に7200万ユーロを提示しました。オランダの法廷は、210億ドルの買収計画の凍結を求めており、Bank of Americaが訴訟を起こすのはほぼ確実といえます。一方、国際的な金融大手、Citi は赤字を計上しているオンラインバンキングEggの買収終了を発表しました。保険会社Skandiaは英国内の業務を再建し、Skandia Life、Skandia MultiFunds、Selestiaの合併で英国最大のファンドプラットフォームの実現を目指しています。


【参考ニュース】
◎『BofA adds lawsuit threat to ABN Amro takeover war』
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◎『Citi finalizes acquisition of Egg』
リンク

◎『Skandia merges UK businesses to form one platform』
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〔5〕 ヘルスケア・製薬
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 肥満人口が増加し懸念が高まる中、米国科学者はマウスを対象に運動しなくても脂肪を燃焼し、高脂肪食が肥満につながらない薬剤を開発しました。研究者はこの発見がヒトのメタボリックシンドロームの新たな治療および予防において新たなアプローチとなることを期待しています。一方、Astellas Pharma、Theravance社はMRSA 治療薬、抗生物質telavancinの認可申請を欧州医薬品審査庁(EMEA)に提出しましス。この他、Inex Pharmaceuticalsがバイオテク部門Tekmiraのスピンアウト手続きの終了を公表し、Tekmiraの普通株はトロント株式市場で取引が開始されました。


【参考ニュース】
◎w"Exercise pill" could trick body into burning fat』
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◎『Astellas seeks EU approval of MRSA drug』
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◎『Inex complete Tekmira spin-out』
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〔6〕 テクノロジー
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 米国では、Sprint NextelとVirgin Groupの合弁事業、バーチャルモバイルネットワークオペレーターVirgin Mobile USAが1億ドルをニューヨーク株式市場新規株式公開で募る計画を発表しました。同じく米国では、テキサスのコンsュータ大手、Dell が新たなLinux デスクトップマシンのディストリビューションとしてUbuntu distributionを選定しました。 DellのIdeaStormフィードバックウェブサイトにLinuxパソコンを求める消費者からの要求が殺到したことから、同社はLinux搭載パソコンの発売を発表しました。ディストリビューターを選定したことでDell社の計画は実現に近づきました。英国では小売店GameがライバルGamestationを7400万ポンドで買収。この契約でGame社は217店舗を獲得し、英国各地で顧客ベースを拡大できます。異なる顧客層をターゲットとするため、店舗の名称は現状を維持する予定です。


【参考ニュース】
◎『Virgin Mobile plans $100m IPO』
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◎『Dell selects Ubuntu for desktop Linux』
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◎『Game announces acquisition of Gamestation』
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〔7〕 Good Week
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 今週、クレジットカード大手MasterCardが本年度第1四半期における希薄化後の純利益は記録的な2億1500万ドルと発表。前年同期比70%の増加で、同社の四半期純利益としては過去最高額を記録しました。また、純利益は前年同期比23.9%増の9億1500万ドルを達成しています。こうした大きな伸びは、通貨変動およびMasterCard社による総取扱高成長に支えられたものです。本年第1四半期の営業外収益総額は前年同期1000万ドルに対し、2200万ドルを計上しました。
Total Transportation ServicesがExel Transportation Services社の企業秘密およびその他の内密・極秘情報に違法にアクセスしたとする訴訟で、Exel社が1000万ドルの和解金を受け取りました。 和解契約の一部として、Total Transportation Services側からExel Transportation Servicesに対し公式な謝罪が行われました。Exel社は2006年4月3日にTotal Transportation Servicesがコンピュータパスワードを用いて同社のシステムに違法アクセスしたとして訴訟を起こしました。Total社の幹部数名、(いずれも元Exel社社員)が組織的にExel社のコンピュータシステムおよびeメールアカウントにアクセスし、Total Transportation社の事業に有利となるように利用する目的で、同社の内密・極秘情報を獲得したと訴えていました。


【参考ニュース】
◎『MasterCard records 70% Q1 profit surge』
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◎『Exel Transportation wins $10 million settlement』
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〔8〕 Bad Week
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 石油大手BPはCEOブラウン卿をめぐるスキャンダルに見舞われました。同氏のプライベートに関する詳細をAssociated Pressが報道するのを禁ずる命令を、英国の法廷が取り消したため、ブラウン卿が辞任を決めたことによるものです。ブラウン卿はジェフ・シェバリエ氏との4年間フ関係を偽り、シェバリエ氏にBPの施設利用を認めていたとされています。BPは、ブラウン卿はマスコミの注目により同社の業務に支障をきたすことを避けるため、辞任を決意したと発表しました。同氏は、350万ポンド以上の報酬などを受け取る権利を失うことになります。不況により経営難のインフラサービスベンダーGetronicsが英国における業績不振により3400万ドルの償却費を支払わざるを得なくなったことを明らかにしました。 このため2007年も赤字となる可能性があります。第1四半期の総収益は8億5700万ドルと2%減少しました。過去18ヶ月間で暴落した同社の株式もまた、このニュースを受けさらに7.7%下落しています。今回の事態を受け、CEO Klaas Wagenaar氏には更に圧力がかかりそうです。同氏は2003年初頭同社に加わり、売却などによって社の財政状態を救済したものの、過去18ヶ月間は危機が相次いできました。


【参考ニュース】
◎『BP names new CEO as Lord Browne steps down』
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◎『Getronics gloom deepens』
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〔9〕 アナリストの視点
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 ”McDonaldsとInnocent: スムーズな提携関係が生まれるか?”
 スムージーメーカー、Innocent Drinksが、子供向け飲料をMcDonald'sで販売することを決定し、批評が上がっています。McDonald's社のファーストフード理念と、Innocentの健康、個人経営的なイメージとがうまく合致しないというのが大きな要因です。しかし今回の提携で、子供がより健康的な製品を選択するようになれば、Innocentは大きな利益をあげそうです。 子供向けスムージーは、6ヶ月間のトライアルとして英国北東部のMcDonald's各店で子供向けHappy Mealsの選択肢となります。成功すれば全国的に展開する予定です。当面は1フレーバーのみ(Strawberries, Blackberries and Raspberries)の販売です。両社は企業理念の点ではスペクトラムの両端に位置しているといえます。McDonald'sは世界的なファーストフードチェーンとして議論を呼んでおり、英国のどの町にも展開している一方、Innocentは企業形態をとらないことを誇りとしています。こうした戦略の違いが特に批評家を驚かせ、Innocentが本来の理念を捨てようとしているのではとの懸念材料にもなっています。Innocentの基本理念は、他社とは違う独自性に焦点を当て、自然で健康な製品を提供することにあり、宣伝方法も成功しています。こうした「純真さ」はドリンクボトルの製品説明を数ヶ月ごとに変更するなど、独特の手法にも示され、またロンドンで毎年開催される音楽フェスティバルFruitStockなど草の根イベントを定着させてきました。偶然にも同社は、リラックスした、環境にやさしい社のイメージを強調するため、FruitStockをより小規模の「村祭り」的なイベントに変更すると発表したばかりです。
 
 今回の決定でInnocentに対する非難が上がる中、同社は子供が食事をしたいと思う場所で同社製品が手に入るようにしただけだと語っています。これは消費者に健康的で自然な製品を提供するという同社のブランド戦略に合致しています。同社製品はすでにTescoなどのスーパーでも販売されており、Innocentはターゲット消費者に健康的な製品が届く限り製品の販売場所にはこだわらないという姿勢を見せているようです。ファーストフードメニューに対する批判が絶えないMcDonald'sにとっては、Innocentとの契約は大成功といえそうです。これで健康的なイメージを作り出すことができます。Innocent製品に対しては消費者の間で健康的なイメージが定着しており、今回の提携でMcDonald's は大きく評価されると見込まれます。Innocentが本来の目標を守りさえすれば、McDonald'sとの提携は同社にとってマイナスとはならず、同社ブランドを新たな小売店へと拡大する機会の誕生といえるでしょう。



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