ストレージ、サーバ仮想化の次はI/Oの仮想化がトレンドに
I/O仮想化コントローラを提供する米シーゴシステムズ(Xsigo Systems, Inc. 本社:米カリフォルニア州サニーベール、CEO:アショック・クリシュナマティ、以下シーゴ)は本日、日本市場への参入を表明し、日本法人であるシーゴシステムズ・ジャパン株式会社を東京都中央区に設立したと発表しました。シーゴは、ITシステムの仮想化を支援することを企業理念に2004年8月にシリコンバレーに設立され、サーバやストレージのインタフェース(I/O)の仮想化に特化した専用のハードウェア(コントローラ)を開発、販売しています。
日本法人は、米シーゴの100%子会社で、田中克和(よしかず)が代表取締役を務めます。会社登記は2006年11月に完了しており、本日より国内での本格的な営業活動を開始します。販売および保守については、現在住商情報システム株式会社とネットワンシステムズ株式会社の2社と販売代理店契約の締結にむけ最終調整を行っています。日本法人の概要ならびに田中克和の経歴は次の通りです。
<日本法人概要>
社名: シーゴシステムズ・ジャパン株式会社
住所: 東京都中央区日本橋本町3-3-6 ワカ末ビル7F
電話: 03-6202-7484
代表: 代表取締役 田中克和
ホームページ: リンク
<田中克和略歴>
1960年 北海道出身、専修大学文学部卒業
2002年 フォーステン・ネットワークス株式会社 代表取締役就任
2006年11月 シーゴシステムズ・ジャパン株式会社
代表取締役就任、現在に至る
<ハードウェアベースのI/O仮想化コントローラのニーズ>
データセンタや企業のITシステムにおいては、コスト削減やシステム稼働率の向上を目指してサーバやストレージの統合と仮想化が進んでいます。しかし、その利点を十分に活かすことのできない次のような課題があり、I/Oに特化したコントローラを使用することでシステムのコストと効率を改善する必要が出てきました。シーゴは、これらの課題を解決します。
1. サーバ統合、仮想サーバの導入、運用管理にかかる人的コスト。本格的なサーバ統合や、仮想環境を構築する場合、システムの導入、あるいは運用管理に、物理サーバの設定や配線を変更する必要がでてきます。IT管理者は、そのたびにデータセンタに出向いて作業を行わなければなりません。また、システムの規模が大きくなるにつれ、サーバ間を接続するイーサネットや、外部ストレージとサーバを接続するファイバチャネルなどの配線が複雑になります。結果、システム全体の複雑さが増し、トラブルの発生を招くほか、システムの最適化に時間がかかり、管理コストが増大します。
2. 物理サーバのI/Oを拡張する際に発生する再起動の必要性。1台のサーバによりたくさんの仮想サーバを構築する場合、I/Oも拡張して各アプリケーションがスムーズに動くよう帯域を確保する必要がより頻繁にでてきます。しかし、I/Oを拡張するたびにサーバの再起動が必要となるため、ミッション・クリティカルなアプリケーションを導入・運用したり、複数の部署間で1台の物理サーバを共有することが難しくなります。
3. 仮想化によるCPU負荷。現在提供されている仮想化ソリューションにおいては、サーバのCPUがI/O処理を行うため、CPUにより大きな負荷がかかり、機器のスループットが低下します。これにより、ストレージ側への帯域保証が難しくなるなどの仮想化によるボトルネックが発生します。
日本法人の設立にあたり、CEOのアショック・クリシュナマティは次のように述べています。「現在企業には、コスト削減のほか、事業の継続性を確保するためのバックアップシステムが必要不可欠です。しかし実際には、本番用のシステムとバックアップシステムに加え、事前の開発/検証用にそれぞれ複数のサーバを用意したり、また、ピーク時の処理に合わせてシステムを構成するため、全体的なシステムの稼働率は、15%に満たないと言われています。シーゴのI/O仮想化コントローラを使用することで、ITリソースの稼働率を向上しながら、その運用、管理にかかる人的コストは大幅に削減されます。」
シーゴシステムズ・ジャパン株式会社について
シーゴシステムズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:田中克和、以下シーゴシステムズ、以下シーゴ)は、米シーゴシステムズ(Xsigo Systems, Inc. 本社:米カリフォルニア州サニーベール、CEO:アショック・クリシュナマティ)の100%子会社です。ストレージやサーバへの動的な接続を可能とするシーゴのI/O仮想化コントローラは、データセンタや企業のITシステムにかかる費用と効率を大幅に改善します。詳細は、リンク をご覧下さい。
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