ニューヨーク、2007年1月31日
2006年に3800万弱だった世界のVoIP電話サービス加入者数は、2012年に2億6700万を超えるだろうと米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「住宅向けIP電話:CATV、DSL、光ファイバ、WiMAX、VoIPホスティングサービス」は報告している。
「商用VoIPの先駆けであるホスティングサービスプロバイダは、ある程度は成長するだろう。だが、今後のVoIP市場の立役者は、高速データネットワークを利用するケーブルオペレータとブロードバンドプロバイダだ」とブロードバンド市場の主席アナリストMichael Arden氏は言う。これらのオペレータは、ブロードバンドの「パイプ」に付加価値を与え、基本のデータサービス以上の新たな収益を生みだしたいと考えている。
これまで、通信会社のVoIPサービスの進歩は遅かった。彼らは、従来の電話網に多額の投資を行って来たし、サービスの質を完全に管理したいという欲求もあり、既存顧客を失う恐れがあると考えていたため、世界の主要地域におけるVoIP市場はそれぞれ異なった展開を見せてきた。
「米国のVoIP市場は競争環境によって促進されている。ケーブルオペレータは電話会社の顧客を奪うためにVoIPサービスを提供している。最終的にケーブルオペレータは統合サービスを提供するだろうが、競争に勝つためには通信会社もVoIPサービスを提供しなければならない」とArden氏は言う。
「現在欧州では、運営効率を向上させるために、多くの通信オペレータがイーサネットネットネットワークのアップグレードと導入を推進している。(例えば、BTは大規模なアップグレードと導入を行っている。)その際、彼らはVoIPを重視し、ネットワークのアップグレードのひとつに加えている。また、日本で市場を促進しているのは、通信オペレータやケーブルオペレータではなく、SoftBankなどのサードパーティーのブロードバンド企業だ。」
現在、顧客のVoIP電話への乗換えの主な要因は低価格と簡略な請求システムだが、これらは一時的な要因で、2010年頃までにはVoIP電話がビデオ、オンラインゲーム、その他のサービスとどの程度統合されているかが主要な動機となるだろうとArden氏は考えている。
ABIリサーチの調査レポート「住宅向けIP電話:CATV、DSL、光ファイバ、WiMAX、VoIPホスティングサービス」は、ケーブル、通信、衛星、ホスティングオペレータが提供する住宅向けVoIP市場の概観を記載している。また、住宅向けVoIPサービスと世界350以上のVoIPオペレータとベンダの間の連携を査定している。この調査レポートは「ブロードバンドネットワーク年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
住宅向けIP電話:CATV、DSL、光ファイバ、WiMAX、VoIPホスティングサービス
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