アイログ、BRMS新製品ILOG Rule Scenario Manager 1.0を発表

~what-if分析およびシナリオ管理機能追加でBRMS製品を拡充~

ソフトウェア・コンポーネントの世界的なリーディング・プロバイダであるアイログ(NASDAQ:ILOG) は本日、ILOG Rule Scenario Manager(TM)1.0(以下、ILOG Rule Scenario Manager)を発表しました。同製品によりBRMS* (ビジネス・ルール**管理システム)市場をリードするアイログの製品群に、新たにテスト機能とシミュレーション機能が追加されました。ILOG Rule Scenario ManagerをILOG JRules(TM)と組み合わせて活用すると、新しいビジネス・ポリシー***の精度の検証が可能となるほか、ビジネス・ポリシーを展開する前にビジネスへの影響を分析することも可能になります。アイログは、ILOG Rule Scenario Managerを企業が環境の変化に迅速にかつ確実に対応するためのツールとして提供します。また同製品は、経営目標の設定に加え、コスト削減やリスクの最小化を実現します。
*BRMS(Business Rule Management Systems ビジネス・ルール管理システム):ルール設定・変更・操作、管理を包括的に提供することにより、企業の業務プロセスを効率化するシステム
**ビジネス・ルール: システム内のIF~THEN構文【もし~ならば、~をする】のことで、例えば「もし40%以上のディスカウントが必要ならば、営業部長決裁とする」など企業におけるビジネス・ポリシーのチェック項目
***ビジネス・ポリシー: 「もし40%以上のディスカウントが必要ならば、営業部長決裁とする」などビジネス上のきまり

昨今、企業ではITへの対応と問題解決に膨大な時間と資金を費やしています。これは、新しいビジネス・ポリシーを展開する以前の段階で、実行や点検、確認を行って想定事項が正しいかをチェックするパフォーマンス・テストやシミュレーション・ツールが存在しないことに起因しています。ILOG Rule Scenario Managerを活用すると、ビジネス・ポリシーの展開前にビジネス・ポリシー変更の結果を予測できるため、ビジネス・ポリシーをより計画的に管理できるようになります。たとえば住宅ローン貸付機関は、金利の変動に合わせ住宅ローンの価格構成を迅速に変更する必要がありますが、ILOG Rule Scenario Managerを利用すると、ITシステム全体を変更する前に膨大な価格構成を迅速にテストし、業績にどのような影響を与えるのか事前に判断できるようになります。

ILOG Rule Scenario Managerがリリースされる以前は、ビジネス・ルール・アプリケーションの変更により発生する影響は、実際の運用環境でテストするまで完全には把握できませんでした。ILOG Rule Scenario Managerを活用すると、ビジネス・ポリシー管理者は再利用可能なビジネス・シナリオを作成、保存できるため、「what-if分析」を実施した後にビジネス・シナリオをビジネス・ルールに展開できるようになります。この手法により、展開したルールが期待通りに機能するかどうかの確認ができるほか、ビジネス上の課題をさまざまな角度から試すことも可能となります。ビジネス・ポリシー管理者は、既存のビジネス・ルールがこれらのシナリオと比較して適切かどうかを判断し、さらにそれが所定の業務基準に沿っているかどうかをすぐに確認することが可能となります。ビジネス・ポリシー管理者は、このような能動的な検証プロセスによって、自身のビジネスプロセスを稼動させている各種システムに対して密接な連携をはかりながら運用することができます。

導入企業のシステム開発者はILOG Rule Scenario Managerをカスタマイズすることが可能です。ビジネス・ポリシー管理者に業務データを公開したり、カスタマイズしたレポートや検証用のスクリプトを作成したりすることなどが可能となります。シナリオ・テストの導入により、変更点のチェック時間が短縮され、また作業結果への信頼性も高いため、アプリケーションの開発や変更時間が短縮します。

ILOG Rule Scenario Managerは、ビジネス・ルールの検証実施にあたり、システム技術者とITの専門的な知識を持たない業務担当者の両者が必要とするあらゆる機能を提供します。
ILOG Rule Scenario Managerの主な特長は次のとおりです。

○検証機能:
結果を検証するための実行レポートと検証テンプレートが用意され、ビジネス・ポリシー管理者は使いやすいWeb形式で検証テストの内容を記述することができます。

○シミュレーション機能 :
KPI(業績評価指標) を利用して、ビジネス・ルールの変更や入力したデータ・セットがもたらす影響を視覚化することが可能です。

○フレームワークの柔軟性:
各種サービスや機能拡張を行うための優れたAPI (アプリケーション・プログラミング・インターフェース) により、既存のクライアント・アプリケーションへの統合をサポート。XML形式のコンフィグレーション・ファイルやスキーマを利用してフレームワークを構成することができます。レポート作成フレームワークを利用するとカスタマイズ可能な各種レポートを生成させることができます。

○データ・ウェアハウス機能 :
実行レポート向けに基本的な保存機能を提供。ルールの実行結果は、オフラインでの処理に備えてレポート作成ツール、または業務分析ツールを利用して保存することができます。

○GUI(ユーザ・インタフェース)のサポート:
ユーザはJUnit、ANT、Eclipse、またはシンプルなビジネス・ポリシー管理者Web GUI (ユーザ・インタフェース)からシナリオ管理の操作ができます。

○レポート作成機能 :
実行レポートはテキスト形式でも、またExcel形式でも作成できます。ユーザはルール設定の検証履歴サマリーのほかに、失敗やエラーを含む実行テストの結果の詳細をすばやく表示させることができます。

○ビジネス・ポリシー間の相互干渉の排除:
  シナリオシミュレーションは、同一の入力データ・セットに対し複数のルール・セットを実行することができます。

アイログは、製品改革に対する企業姿勢を貫くことによりILOG JRulesを、業界をリードするビジネス・ルール・ソフトウェアとして確立しました。アイログは、市場調査会社米ガートナー社よりビジネス・ルール・エンジン分野のマジック・クアドラント*において、リーダー・クアドラントに位置付けられています。また、ITリサーチ会社IDCによりBRMS市場のリーダーとして2回その名前が挙げられました。ILOG JRulesは、CitiStreet、VSP、eBay、Zurich、MetLife、Sabreなど世界各国の優良企業2000社および政府機関に採用されています。
*「マジック・クアドラント」は、特定の時点や期間における市場の動向をグラフ表示したものです。ガートナー社が定める基準に従って、特定のベンダをその市場について中立な立場で評価しています。

以上

アイログ社(ILOG(R))について
アイログ社は、お客様がより迅速な意思決定を行い、変更および複雑度を管理するためのソフトウェアおよびサービスを提供しています。全世界で2,500社を超える企業や 465 社を超えるソフトウェア・ベンダが、市場をリードするアイログのBRMS(ビジネス・ルール管理システム)、最適化、視覚化の各コンポーネントの活用により飛躍的な投資効率を達成し、市場を席巻する製品やサービスを立ち上げ、また、その競争力を強めています。アイログはBRMSの市場リーダーです。アイログは1987年に設立され、全世界に650人以上の社員がいます。アイログ株式会社はその日本法人です。詳細についてはwww.ilog.co.jpをご覧ください。

ILOGは ILOG 社の登録商標です。ILOG JRulesは ILOG 社の登録商標です。他の全ての社名および商品名はそれぞれを所有する各社の商標または登録商標です。

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