米国のあらゆる規模の企業の無線音声サービスへの支出が、2006年にはじめて固定電話を上回り、今後数年間、無線データサービスは大きな収益をあげるだろうと米国の調査会社インスタット社は報告する。大規模企業(従業員1000人以上)の無線データに対する支出額は、2009年まで年平均18%の成長率で伸びるだろう。
「通信投資の移行は一定の速度で続くだろう。IP接続を基本にしたネットワークへの急速な移行、明確なモバイルソリューションへの志向、ブロードバンドの普及によって、ビジネスネットワークは一変した」とインスタット社のアナリストBryan Van Dussen氏は語る。
インスタット社の調査レポートは以下についても述べている。
- 中規模企業は、2005年に米国ビジネス向け通信の12.4%、240億USドルを支出した。2009年までに米国ビジネス市場全体の13%、330億USドルに達するだろう
- 小規模企業のインターネット接続への支出は、主にDSLの採用とブロードバンド化によって、2005年の44億USドルから2009年までには82億USドルに増えるだろう
- 無線データサービスは特にSOHOで伸び、2005年の4億7000万USドルから2009年には22億USドル近くにまで成長するだろう
インスタット社の調査レポート「米国大規模企業 (従業員1000人以上) ビジネス市場の通信トレンドと投資 :Share of Wallet - Share of Wallet: Telecom Trends and Expenditures in the US Business Market, US Enterprises (1,000+ Employees)」は、米国ビジネス市場における通信トレンドと投資を、有線音声サービス、無線音声サービス、有線データサービス、無線データサービス、有線機器、無線機器の6つのセグメントに分けて予測する。2005年のビジネス通信調査のデータも含んでいる。
◆調査レポート
米国大規模企業 (従業員1000人以上) ビジネス市場の通信トレンドと投資 :Share of Wallet
Share of Wallet: Telecom Trends and Expenditures in the US Business Market, US Enterprises (1,000+ Employees)
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