IP PBXは成熟したPBX市場とは別に高い伸び

米国の調査会社インスタット/MDR社によると、PBX(Private Branch eXchange)システムの市場は一般に成熟しており成長は遅いが、根本的な技術の転換という、ベンダにとって大きなビジネスチャンスが存在するという。インスタット/MDR社では、デジタル、回線交換音声通信から、IPやパケット交換を利用した音声/データ通信のネットワーク統合へと向かったためにおこる根本的な技術の転換と見ている。

PBX(Private Branch eXchange)システムの市場は一般に成熟しており成長は遅いが、根本的な技術の転換という、ベンダにとって大きなビジネスチャンスが存在するとインスタット/MDR社は報じている。インスタット/MDR社の調査レポート「IP PBX市場:臨界点を超える市場」によると、それは、デジタル、回線交換音声通信から、IPやパケット交換を利用した音声/データ通信のネットワーク統合へと向かったためにおこる根本的な技術の転換を意味している。

PBX市場全体の成長は経済全体の成長に緊密に結び付いているが、IPシステムへの置換によっておこる市場ははるかに速く成長すると予想される。「IP PBXシステムの採用が進む理由には、コストとユーザの利点の両面がある」とインスタット/MDR社のアナリストSam Lucero氏は述べる。「コストの点とは、標準にあった音声/データ通信のネットワーク統合機器を導入することで運用費を、ひいては投資を削減できるということだ。またユーザの利点とは、企業の従業員が統合メッセージングやプレゼンス管理を活用することによって、生産性が向上するということである。」

インスタット/MDR社は下記の点についても述べている。
- 音声/データ通信のネットワーク統合の結果、AvayaやNortelのような従来の企業通信メーカーから、Ciscoや3ComのようなデータコムベンダまでもがIP PBXシステムを販売することになる。Shoreline CommunicationsやZultysのような小規模なIP PBX専門のベンダは、さらに活発である。
- 標準にあったアーキテクチャへの転換は、IP PBX市場の細分化を引き起こす。多くのベンダが現在提供している音声システムの中から、ユーザは最適なものを選択しており、この市場はより激しい競争や革新、低価格化による大きな変化の時期を迎えている。
- 2003-2008年の間に、PBX市場は年平均成長率(CAGR)4.2%で成長するだろう。同期間に、従来のPBX市場が年平均成長率(CAGR)15.4%で下落する一方、統合PBXの回線数は年平均成長率(CAGR)11.2%で、純粋なIP PBX回線の出荷は年平均成長率(CAGR)28.9%で急速に成長するだろう。

インスタット/MDR社の調査レポート「IP PBX市場:臨界点を超える市場」は、市場を推進する企業とその課題の分析、重要な市場動向、主要ベンダ、2003年のベンダの市場占有率、IP回線数出荷の5年間予測など、IP PBX市場を詳述する。


◆調査レポート
IP PBX市場:臨界点を超える市場
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◆インスタット/MDR社について
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