企業情報の漏えい対策強化にWinnyp対応サービス開始を検討

Winnyp(ウィニップ)の暗号化の解読に成功

バリオセキュア・ネットワークス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:坂巻千弘、以下バリオセキュア)は、P2Pファイル共有ソフトウェア「Winnyp(ウィニップ)(*1)」の最新バージョンである【v2.0β7.27.002】の暗号化の解読に成功し、当社が企業向けに提供する「ウィニープロテクションサービス」に「Winnyp」に対応した通信検知・遮断サービスの開始を検討していくことを発表します。

「Winnyp」は、P2Pファイル共有ソフトウェア「Winny」の秘匿性強化を目的として、複雑な暗号化通信機能を実装したソフトウェアです。企業内のネットワーク上のパソコン等で「Winnyp」を使用した場合、「Winny」と同様に、コンピュータ・ウィルスへの感染により、社内のパソコン内の企業情報などが「Winnyp」を経由して流出するリスクが発生します。そのため、業務の特性上、ファイル共有ソフトウェアへの対策を重要視する特定のユーザ企業においては、「Winny」と同様に情報漏えいの新たな脅威となる可能性があります。

当社は、「Winnyp」を経由した情報漏えいの可能性がユーザ企業に対して重大なリスクになると考え、通信遮断の実装に必要となる「Winnyp」暗号解析を独自に実施し、この度、「Winnyp」の最新バージョンである【v2.0β7.27.002】の複雑な暗号化通信機能の解析に成功しました。既に提供中の「ウィニープロテクションサービス」への機能拡充として、ファイル共有ソフトウェアへの対応に高いニーズをお持ちの特定の企業に対し、新たに「Winnyp」の【v2.0β7.27.002】までのすべてのバージョンに対応した通信検知・遮断サービスの開始を検討していくこととしました。なお、今回の実績に基づく「ウィニープロテクションサービス」の機能拡充は、「Winny」及び「Winnyp」の一般の利用を阻害することを目的としていないため、暗号化技術の詳細については、公表しないこととしています。

「ウィニープロテクションサービス」は,ファイル共有ソフトウェアへの対応に特に高いニーズのある企業を対象に提供する、情報漏えいを防止するための通信検知・遮断サービスです。このサービスでは、ユーザ企業の社内ネットワークとインターネット間のゲートウェイに、バリオセキュアが自社開発した多様なネットワークセキュリティ機能を搭載したルータである「VSR(VarioSecure Router)(*2)」を貸与・設置し、「Winny」による通信を自動的に検出、遮断します。ユーザ企業は「ウィニープロテクションサービス」を利用することにより、特別なソフトのインストールや設定変更をすることなく、「Winny」を介した情報漏えいに対して堅牢なセキュリティ環境を保持することができます。

当社は、総合的なセキュリティサービスを提供することにより、企業の安心、安全、かつ便利なインターネット環境の提供に努めています。世界水準の技術力をもとにした信頼性の高いサービスは、ネットワークセキュリティを重要視する国内の多くの企業にご利用いただいています。
今後当社は、より安全なサービスを迅速に提供していくために、新たな脅威やリスクへ対応するための研究開発への投資を継続して行っていきます。

用語解説

(*1)「Winnyp(ウィニップ)」
P2Pファイル共有ソフトウェア「Winny」に対するパッチ(修正)プログラムで、通信時の暗号化を複雑にし、復号を困難にします。現在一般に普及している「Winny」対応のパケットモニターでは、現状検知・遮断が困難であるため、コンピュータ・ウィルスへの感染による情報漏えいを引き起こす可能性があります。【v2.0β7.27.002】は、2006年6月に公開されたばかりの最新バージョンです。
(*2)「VSR(VarioSecure Router)」
当社独自開発のセキュリティ機器です。米国のセキュリティ機器の認定機関であるICSA(International Computer Security Association)によるファイアウォール認定を日本で初めて受けています。

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