コンピュータ・ニュース社(奥田 喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、3月の複合プリンタ店頭市場が昨年末商戦のピーク時を上回る販売実績を記録したことを発表した。
3月の複合プリンタ店頭市場は、春商戦に加え、各社から新製品が投入された効果もあり、2月第4週から4週連続で前週比2ケタ増で推移。3月第3週には、昨年末のピーク時であった12月第3週を上回った。
市場をけん引しているのは、日本HP、キヤノンの新製品。日本HPは、3月に投入した2万円を切るコンパクトな「hp psc 1210」が急速な立ち上がりを見せ、3月第2−3週時のBCNランキングに1位に立った。
一方、キヤノンは、2月に発表したフル装備モデルの「PIXUS MP700」が順調に販売台数を伸ばし、3月第2−3週時で「hp psc 1210」に次ぐ2位にランクイン。さらに「PIXUS MP700/730」の2機種を加えてラインアップを充実させた ことで、メーカーシェアで2位を争っていたエプソンを引き離し、台数シェアで4割を超えていた日本HPの牙城に迫りつつある。
BCN総研では、「特徴が大きく異なる日本HPとキヤノンの新モデルが、ともにランキング上位に入ってきたことは、複合プリンタに対するユーザーの要求が多様化してきたことの現れと考えられる」と分析している。
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