光学ガラス大手のHOYAが、カメラメーカー、ペンタックスの完全子会社化を目指して実施していたTOB(株式公開買い付け)が6日、締め切られた。7日にHOYAがTOBの成否と応募株数を発表する。ペンタックス株約24%を保有する筆頭株主の資産運用会社、スパークス・グループなどが多数の株主が売却に応じたとみられ、応募株数が過半数に達し、TOBは成立する見通しだ。
HOYAとペンタックスの統合問題は、昨年12月に合意した合併がいったんは白紙となるなど、迷走に迷走を重ねたが、TOB成立でひとまず大きな区切りを迎える。
両社は5月31日にHOYAによるペンタックスの完全子会社による統合で合意。7月初旬からHOYAが過半数の取得を成立条件に全株の取得を目指し、1株770円でTOBを開始した。全株取得に必要な買収金額は1050億円となる。
HOYAは全株を取得ができなかった場合でも、11月をめどに自社株とペンタックス株との株式交換により完全子会社化する計画。このため、ペンタックスの臨時株主総会で株式交換を決める特別決議に必要な3分の2以上はTOBで取得したい考えだ。
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