お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

IBM、「PartnerWorld」プログラムを強化 パートナーのビジネスを全方位で支援(前編)

IBMがワールドワイドで提供する「IBM PartnerWorld」。IBMがワールドワイドで提供する「IBM PartnerWorld」IBMの製品/サービスを活用したソリューションの開発や販売促進の支援はじめ、営業活動やスキル向上のための技術支援など、包括的なサポート体制を揃えたパートナー支援プログラムだ。その「PartnerWorld」がより多くのパートナーを支援するべく、内容を大幅に充実した。本稿では2回にわたり、新たな「PartnerWorld」の内容を紹介するとともに、同プログラムがもたらすメリットを詳らかにしていきたい。

クラウド環境の台頭がもたらすインパクト

 IBMは2014年2月、米国ラスベガスで開催されたパートナー向けコンファレンス「IBM PartnerWorld Leadership Conference 2014(PWLC)」において、今後成長が期待できる分野として「データ」「クラウド」「エンゲージメント」を挙げ、事業戦略の柱として注力していく姿勢を打ち出した。

 近年、IT市場を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。米国IBMグローバルでミッドマーケットのゼネラルマネージャーを務めるJohn Mason氏は、「世界のITインフラストラクチャーが、クラウド・コンピューティングの出現によって激変している。マネージド・サービス・プロバイダーは、中堅・中小企業にとって、企業のIT部門としての役割を担い始めている」と指摘する。


米国IBMグローバルでミッドマーケットのゼネラルマネージャーを務めるJohn Mason氏

 マネージド・サービス・プロバイダーとは、クラウドやデータセンター、ホスティングなどのサービスを提供/運営する企業を指す。急速に拡大/多様化するクラウド環境への対応は、中堅・中小企業にとって重要な案件だ。

 そのような状況下においてマネージド・サービス・プロバイダーは、市場開拓のキープレーヤーであり、IBMにとって重要なパートナーだ。今回の「PartnerWorld」プログラムの拡充は、そうしたパートナー企業を強力に支援すべく、様々な特典を提供するものとなっている。

情報、技術、マーケティング…あらゆる分野で全力支援

 では、最初に"核"となる同プログラムの概要を紹介しよう。

 「PartnerWorld」は、グローバルでIBMが展開するビジネス・パートナーを対象にした、メンバーシップ制によるパートナー支援プログラムである。同プログラムに登録した企業は、IBMの製品やサービスの再販をはじめ、製品を活用したソリューションの開発や販売を行うことができる。また、技術力の向上や販売力強化を図るため、IBMが提供するコンテンツやトレーニングプログラムを利用することも可能だ。

 同プログラムに参加しているのは、IBM製品を販売する代理店(リセラー)のほか、ソフトウエア販売会社、コンサルティング会社、データセンター事業会社など幅広い。その規模も大手SIerから、特定の業種の専門代理店をはじめ、地方を拠点としたソリューションベンダーも多い。日本における登録パートナーは、すでに5000社を超えているという(2014年7月現在)。

 パートナーにはIBM製品の販売実績やIBM技術者認定の取得数、顧客満足度などによってポイントが加算され、「プレミア」「アドバンスト」「メンバー」の3段階のレベルに大別される。特典や支援の内容はレベルによって異なるが、どのレベルにおいても、「マーケティング」「販売」「テクニカル」「トレーニング」「コラボレーション」のすべての領域で、さまざまな特典を受けられる。入会費/年会費は一切必要ない。

IBM PartnerWorldの特典概要(メンバーレベル)
IBM PartnerWorldの特典概要(メンバーレベル)

 例えば、マーケティング領域では、IBMのセミナー施設が利用できたり、ソリューションの導入事例をコンテンツとしてIBMのサイトに掲載できたりといった物理的なメリットはもとより、「IBMビジネスパートナーマーク(ロゴ)」の取得という"自社のブランド力の強化"ができる特典も与えられる。日本IBM広域&パートナー マーケティング部長の高野和子氏は、「IBMのビジネス・パートナーであることは、グローバルでビジネスをする際に大きなメリットである。現地の企業とアライアンスを組んでビジネスをする場合、ロゴの有無で信用がまったく異なる」とそのメリットを強調する。

 中でも「共同マーケティング・プログラム」は、パートナー案件発掘にかかるマーケティング活動費を、IBMが一定の割合で支援するものだ。高野氏は、「共同マーケティング・プログラムでパートナーのビジネス拡大を支援することは、IBMにとっては投資的意味がある」と語る。

 パートナーは費用負担が低減される一方、IBMは今まで自社の営業がリーチできていなかった顧客に対してもリーチできるようになる。お互いの営業チャネルや、顧客への影響力を相互活用しあうことで、その効果を高めることができるのだ。

 また、販売技術支援では、リース、資金調達の支援も行う。例えば、リプレースに伴う旧マシンの引き取りや、新製品導入時の分割払いなど、柔軟な支払い方法も提示する。それにより「プロジェクトの早期着手を実現させ、パートナーとその顧客がビジネスを加速させられる」(高野氏)というわけだ。


マネージド・サービス・プロバイダーが直面する課題とIBMが提供する価値
提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年9月30日