吉武:従来と比べて“もうクラウドしかありえない”と感じるほど運用が変わりました。一番大きいのは“導入までのスピード”と“保険としての余剰なスペックが不要”という点です。
お客様に対して、まずは必要に応じた最小限の構成で提案し、利用状況に応じてスケールアップやスケールアウトが行える。これはエンジニアとして非常に動きやすいですし、ルーチンワークも減りました。その効果はコスト面でも表れており、初期導入において数十万円の削減を実現できています。企業として見ると、ハードウェアメンテナンスまで手掛けられるエンジニアを抱えずに済むのもメリットといえます。
あとは、小規模なベンチャーでもニフティのおかげで信頼を得られるほか、細かいところでは日本語のインターフェースというだけでも利用者としてはかなり嬉しいですよ。
岩井:弊社のコアビジネスは、ECサイト構築およびCMSのパッケージ販売、ECサイトなどの構築支援、そしてお客様のビジネススケールに合ったECシステムのカスタマイズや機能開発ですが、このカスタマイズする時期や規模はお客様によって「導入時から一気に」「ビジネスがある程度軌道に乗ってから拡大・拡張する」などさまざまです。ここでの課題は、お客様の到達したいビジネス目標は、事業の拡大とともに変化していくことが常であるという点です。
このような背景から、低コストでのスモールスタート、柔軟なスケールアウトによるラージゴールを実現可能なニフティクラウドはベストな選択ですね。
また、弊社はシステムの構築が専門なので、パートナーという観点からはサーバ関連の業務から開放され、本来の業務に集中できるのもメリットです。
新井:ニフティクラウドは2010年1月にサービスを開始し、おかげさまで昨年10月には導入企業が1000社を超えました。最近はエンタテインメントやEC関連に加えて、社内基盤に使われるケースも出てきています。お客様の声を基に細かいエンハンスを繰り返すことで得た実績、これが弊社の強みといえます。たとえば今年2月にリリースしたVMインポート機能により、オンプレミス環境からもスムーズに移行できるようになりました。
クラウドに対するお客様の注目度も変わってきていますね。昨年は「クラウドってなに?」というご質問が多かったのですが、今年に入ってからは「EC用途で検討している」「BCPとして利用したい」など、活用シーンがより明確になってきています。これはクラウド事業者の増加により、新しいビジネス基盤の選択肢として本格的に認識されつつあることの表れだと思います。中には基幹システムの一部を移行したり、既存の基幹システムとクラウドをハイブリッド形式で使われる事例も出てきています。
岩井:数年前と比べてシステム自体が充実してきたことで、非常に導入しやすくなりました。ただ、クラウド事業者が増えた分だけ“なにが重要か”が分かりづらくもなってきています。実体験として、フロント側のサーバが自由に設定できないというようなサービスもありました。ファイアウォールとロードバランサーの設定やネットワーク自体の構成など、自分たちが求めているネットワークを構築できるかが非常に重要です。その点、ニフティは我々の要求や希望を十分に理解した上でサービスを提供していますので、論理的に無理のないネットワーク構成で使いやすいですね。完全にロードバランサー配下で複数台の冗長性を確保できるのは大きな魅力です。
新井:基本的には、オンプレミス環境とあまり構成を変えずにクラウド化できるよう心がけています。ファイアウォール機能を活用して、ウェブアプリケーションのシステム構成としてよく利用される「3層構成」(ウェブ、アプリ、データベースの3階層のシステム構成)も簡単に構築が可能です。また、クラウドはオンプレミスと比べてスペック的に劣るといわれることが多い中、ニフティクラウドは仮想環境の割にパワフルで、CPUパワーがボトルネックになるようなことはないと、お客様からも好評です。
未だクラウドを導入していないEC事業者の方々へ。
ニフティクラウドでは、オフィシャルパートナーと共同で、様々な活用事例を提供している。その中からECサイト構築/運用向けの2つの解決策をご紹介。
クラウドを活用することで、どんな効果がもたらされるのか?
■大規模EC サイト構築ソリューション
【課題】近日中に、平均視聴率12%のTV番組で自社のECサイトが特集される。膨大な負荷によるダウンを防ぎ、売上を向上させたい。
>>その解決策とは…?
■在庫管理ソリューション
【課題】複数ECサイトでの運用管理が非常に煩雑。業務を効率化して売上利益を最大化したいけど方法がわからない。
>>その解決策とは…?
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