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スタートアップ経営者・新規ビジネス責任者は要チェック! スタートアップや企業成長に最適なクラウド開発基盤「Bluemix」

たしかに、成長するビジネスを考えるとき、アプリやシステムの拡張性を考慮しておくことは重要ですね。Bluemixの拡張性はどのようになっているのでしょうか。

宋氏「すこし噛みくだいて説明してみましょう。ビジネスの規模拡大に合わせて、システム対応力を増加させるには、2つの考え方があります。サーバーのCPUやメモリといったハードウェアを高性能なものに変える"スケールアップ"と、低価格な小型サーバーの台数を増やす"スケールアウト"です。

 クラウドでは、このスケールアップとスケールアウトをうまく組み合わせていきます。それに合わせて、システムやアプリケーションの作り方も変わってきています。システムの構成要素をAPIと呼ばれる仕組みによって疎結合して、新たな機能を組み込みやすくすると共に、ボトルネックとなる構成要素ごとにスケールアウトできるようにするのです。自社のWebサービスに、GoogleマップやGoogleアナリティクス、Amazonのアフィリエイトを組み込むのも、こうしたAPIによる疎結合の一例です。

 Bluemixでは、こうしたAPIがサードパーティを含めてとても充実しており、2015年12月時点で120以上用意しています。たとえば、SendGridのAPIを使えばメールを送信できますし、TwilioのAPIを使えば、電話を発信したり、SMSを送信したりといったことができます。このように、Bluemixでは各サービスを簡単にAPI連携させることができるのです。

 APIによる連携が容易になると、システムの開発がラクになります。少人数で大規模なシステムを開発したり、開発期間も短縮できますので、エンジニア不足に悩むスタートアップ企業でも活用していただけると思います。また、パッチを当てたり、ミドルウェアをアップグレードしたりといった運用面も、APIの向こう側でBluemixが対応してくれるので、運用工数も削減でき、何より、すでにあるサービスやデータが利用しやすくなります」


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藤田氏「APIを活用したシステムは、ビジネス面でもメリットがありますよね。社内外のサービスやデータを利用できるようになることから、イノベーションも期待できます。さらに、これまでアプローチが難しかったユーザーにもリーチできるようになったり、新たなビジネスを生み出すことが可能になったりするでしょう。

 IBMでは、このようなAPIの強化のために、いろいろな施策を推進しています。たとえば、新たな金融サービス“FinTech”推進の一環として、"地方銀行向けBluemixコンソーシアム"を設立しています。また、Node.jsを基盤に既存のレガシーシステムを含めた様々なアプリケーションを、REST API化するためのフレームワークやツールをエンタープライズ向けに提供しているStrongLoopを買収して、モバイルやIoT・Webアプリに対応するAPIの迅速な構築と提供を可能にしています。さらに、API Keyによる認証やAPIのバージョン管理といった、APIの開発・管理を支援するAPI Management や、ワトソンの技術を使い、膨大なAPIの中から最適なAPIを提案するAPI Harmonyといった仕組みも提供して、APIエコノミーの発展を推進しています」

新たなビジネスに、さまざまなAPIが利用できるようになると、これまで利用が難しかった膨大なデータにもアプローチ可能になり、その活用もチャレンジングなものになりそうですね。

藤田氏「そうですね。Bluemixでは、ビッグデータを蓄積することも可能ですし、それを分析するためのサービスも豊富に用意してあります。HadoopやApache Sparkはもちろんのこと、統計分析言語であるRが統合されたクラウドデータウェアハウスであるDashDBや予測分析ソフトウェアであるSPSSの一部の機能もBluemix上で提供されております。

 また、機械学習や自然言語での質問応答などの機能を使える"Watson"も、Bluemixの強みになると思います」

数年前まで、スタートアップでも自作サーバーをずらりとならべて、Webサービスを展開する、といった話がいくつもありました。しかし、Bluemixのように上から下までそろったクラウド環境があると、そういったものも不要になってしまいましたね。

藤田氏「現在のビジネスでは、いちからPCやOSをセットアップするというようなスピード感では追い付けなくなっています。そして、そのスピードはどんどん加速していくと思います」

宋氏「情報収集の面でも、時間を短縮できるようになっていくと思います。新しいものを作るときにも、必要なAPIやデータをネットで見つけるのではなく、Bluemixの中にすぐ見つけて、それを使ってすぐに作ってみようという環境が一層充実していくと思います。

 また、Bluemix上にサービスやAPIがなくても、Dockerや仮想化機能もありますので、その上に独自の必要なサービスをくみ上げて、それをBluemix上のサービスを組み合わせるといった手法も有効だと考えています」

藤田氏「Bluemixは、本当にPaaSとして必要とされる機能が充実しています。ぜひ、新たなビジネスを構想している人たちに、じゃあ何か作ってみよう、何か始めてみようと考えていただきたいと思います。Bluemix上で、とがったサービスを作って頂ければ、IBMとしても注目していきますし、何らかの形でご支援できる場合もあると思います。Bluemixは30日のフリートライアルで気軽に始められます。まずはサインアップして始めてみてください」

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提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年2月29日