2003年02月22日 00時00分
それまでSONYのネットワークウォークマン(NW-E10)を利用していたのですが、曲名が表示されないので非常に不便でした(右下図)。聴いている曲の曲名も解らないし、聴きたい曲を探すのも非常に大変だったんですよね。
また、曲を転送する為のSonicStageというソフトウェアも、日に日に処理速度が低下して、音楽を再生するだけでも もたつきを感じるようになってしまいました。
さらにATRAC3という、特別なフォーマットで音楽データを変換する必要があった為、普段WMA(Windows Media Audio)を利用している自分としては、少し使い勝手が悪かったんですよね。
その為、SONY以外のプレーヤーを購入しようかな?と思っていたところで、AD-FL10がADTECから発表されました。
WMAにも対応しているし、曲名も日本語で表示されるし、なにより鏡面仕上げのデザインが素敵です。
実は、以前から他のメーカーのプレーヤーには興味があったのですが、質感が悪くデザイン的に不満のある製品が多かったので、購入を諦めていたんですよね…。しかし、このAD-FL10なら十分良い感じです。
それに、ADTECなら多くのプレーヤーを発売しているメーカーなので、比較的扱いやすいプレーヤーじゃないかと思ったワケです。
こうして、さっそく購入が決定したのですが、予定されていた11月下旬には発売されず、実際に発売されたのは発売日から1ヶ月近く遅れた12月中旬のコトでした。
その為、すっかり物欲と資金が尽きてしまったのですが、曲名の表示されないネットワークウォークマンを使い続けるのもイヤなので、とりあえず購入してみたんですよね。
ところが、思っていたほど良いプレーヤーではありませんでした。
少ないキーに様々な機能を割り当てているため操作性が複雑で、慣れていないと非常に使いにくいんですよね。他にも、機敏性が無いコトや、ピッピッという確認音が無いコト、高機能なわりに説明書が非常に簡単なコトなどが原因だと思います。
また、USBケーブルと接続しているときでも電池を消耗する為に、転送しただけで電池が減ってしまうコトや、プレーヤーの癖に電源が存在するコトに慣れるコトができず、早くも失敗感が溢れていました。
さらに、相性が悪いのかUSBケーブルを接続していると電源を入れられない問題が発生し、初期不良をつかまされたコトもあって、なんと購入後3日で手放してしまいました。
ただ、AD-FL10が使えないプレーヤーだったからというワケではなく、むしろ今回の原因は自分にあったと思います。
以前からこういったプレーヤーを利用していれば、もしかすると最高のプレーヤーだったのかも知れませんが、これまでメーカー製の無難なプレーヤーにしか触れたコトの無かった自分にとっては、慣れない部分が多すぎた感じです。
これまでSONYのネットワークウォークマンなどは、無駄に高価な気がしていたのですが、その無駄な部分が自分にとっては非常に魅力的な部分だったのかも知れません。
確かに、しっかりと作られているAD-FL10ですが、ネットワークウォークマンなどを比べると、質感や高級感などが全然違いますしね…。
こうして、今回のAD-FL10は見事に失敗してしまった感じですが、これで自分にはネットワークウォークマンしかないコトが分かったので、今後は魅力的なプレーヤーが他社から発売されても、迷わなくて済みそうです。