Microsoftは、仕事用アカウントで「Office」のウェブアプリを利用しているが、個人用アカウントや別の仕事用アカウントに切り替える必要もあるユーザーにとって作業しやすい環境を作ろうとしている。
これは、ハイブリッドワークという新しい世界に対するMicrosoftの新たな対応策だ。仕事でOfficeアプリにアクセスする時は「Azure Active Directory」を使ってログインし、他の活動では個人の「Microsoft Account」を利用しているユーザーからは前向きな一歩と見なされるだろう。
「Microsoft 365」ユーザーは4〜6月から、Microsoftの異なるウェブアプリにアクセスする際、1つのブラウザーで複数のアカウントにログインし、個人用アカウントと仕事用アカウント(または、別の仕事用アカウント)を切り替えられるようになる。
Microsoftは、公式ブログで次のように説明している。「ウェブユーザーは今のところ、Microsoft 365ウェブアプリを使った作業に1つのアカウントしか利用できず、別のアカウントを利用するには、いったんサインアウトして、ブラウザーの『InPrivate』ウインドウか、まったく別のブラウザーや端末を利用しなければならない」
1つのブラウザーでアカウントを切り替えられる機能は、「Office.com」、ウェブ版「Word」「Excel」「PowerPoint」、「Outlook on the web」「OneDrive for the web」「SharePoint」、Microsoft 365管理センターで利用できるようになる。
Microsoftが述べているように、複数の組織で働いているために2つの仕事用アカウントを持っている人もいる。こうした人も、いつものブラウザーとそれとは別のInPrivateウインドウを利用して、2社分の作業をすることは可能だった。今後はアカウント切替機能により、1つのブラウザー内で2社のアカウントを切り替えられるようになる。
しかし、アカウント切替機能には制限がいくつかあり、1つのブラウザー内で複数のアカウントにまたがるタブの切り替えはできない。Microsoftによると、Microsoft 365ウェブアプリには複数のアカウントを追加できるが、アプリ1つにつき同時にアクティブなのは1つのアカウントだけという。
「複数の異なるアカウントで2つ以上のブラウザーアプリのタブにアクセスしようとすれば、アクティブでないアカウントでタブを再読み込みするよう通知を受ける」(Microsoft)
また、Microsoft 365ウェブアプリのアカウント切替機能は、「ブラウザー単位」で利用できる。したがって、「Edge」でMicrosoftのアプリに個人用アカウントや仕事用アカウントを追加してから「Chrome」を開いても、それらのアカウントがChromeで自動的に表示されることはない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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