DJI、4K60pで撮れるドローン「Phantom 4 Pro」国内発表--最高時速108kmのモデルも - (page 2)

最高時速は108km、5.2K撮影も可能な「Inspire 2」

 Inspire 2は、プロフェッショナル撮影を想定した高性能ドローン。新開発のマグネシウム・アルミニウム合金の機体を採用し、最高時速108kmを実現。4秒で時速80kmまで加速できる。また、デュアルバッテリシステムを採用することで、27分の最大飛行時間を実現したほか、冷温下でもバッテリのパフォーマンスを維持できるよう、温度がマイナス20度以下になるとバッテリが自己発熱を開始する。別売の高度飛行用プロペラを使うことで、運用限界高度を海抜5000mまで引き上げることができる。

「Inspire 2」
「Inspire 2」

 Flight Autonomyも強化。「Spotlight Proモード」では、カメラが被写体をロックしたまま自由に飛行させることができる。カメラを安定化させるジンバルが360度以上回転すると、機体が自動で回転し、幅広いカメラワークに対応する。そのほか、Phantom 4 Proにも搭載されている、ActiveTrack、TapFlyモードも利用できる。コントロールに使用する送信機は、Phantom 4 Proと同様4kmの伝送距離を実現している。

着地点を自動判別し、着地困難な場合は降下しない
着地点を自動判別し、着地困難な場合は降下しない

 Inspire 2にはDJIのカメラモジュール「Zenmuse」シリーズを搭載可能。今回の新機種に合わせ、新作となる「Zenmuse X4S」「Zenmuse X5S」も発表された。X4Sは、Phantom 4 Proに搭載されているカメラと同様のもので、2000万画素の1インチセンサを搭載し、ダイナミックレンジは11.6ストップを実現。レンズの焦点距離は24mm、F値は開放で2.8を実現している。また、メカニカルシャッターを搭載し、ローリングシャッター現象を回避することができる。

 X5Sは、「Zenmuse X5R」の後継となるモデル。2080万画素の4/3サイズのイメージセンサを搭載し、ダイナミックレンジは12.8ストップを実現。マイクロフォーサーズマウントを採用し、レンズ交換が可能。DJIでは広角レンズからズームレンズまで8種類のレンズをラインアップしている。また、RAWモードでの毎秒20枚のバースト撮影も可能だ。

「Zenmuse X5S」
「Zenmuse X5S」

 画像処理システムには、新開発の「CineCore 2.0」を搭載。Inspire 2では、「CINESSD」ストレージの採用でCinema DNG向け5.2K映像(4.2Gbps)が撮影できる。CineCore 2.0は、Cinema DNG、Apple ProRes 422 HQ(5.2K、4K撮影時)、ProRes 4444XQ(4K撮影時)、H.264、H.265などの映像フォーマットに対応。Inspire 1では、撮影した映像は一度専用ソフトで取り込んでエンコードする必要があったが、Inspire 2ではCINESSDから直接ファイルをコピーできるようになった。

Phantom 4 Proは18万9000円から、1インチセンサを考慮すれば割安か

 Phantom 4 Proの税込価格は、通常コントローラーのセットが18万9000円、5.5インチの専用ディスプレイを搭載したコントローラーのセット「Phantom 4 Pro+」が21万9000円。価格には、保険が付帯する。Inspire 2は36万1000円、Inspire 2 Combo(Zenmuse X5S、CinemaDNG、Apple ProResのライセンスキーをセットにしたもの)が74万1000円(2016年中での購入で71万9000円に割引)。Zenmuse X4Sは7万1200円、Zenmuse X5Sが22万5600円となる。

 11月16日より予約を開始。出荷開始時期は、Phantom 4 Proが11月下旬、Inspire 2およびアクセサリは12月から2017年1月を予定している。

InterBEEでのDJIブースの様子を紹介
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すでに発表されている「Mavic Pro」。小型でありながら4K撮影が可能
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折りたたむことができ、コンパクトに収納可能。普段使いのリュックなどに入れて持ち運ぶこともできる
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ハイエンドドローン「Matrice 600」。展示機には、ジンバルはRONIN-M、カメラはREDが搭載されていた
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プロフェッショナルユースのブラシレスジンバル「RONIN-M」
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スマートフォン向けジンバル「OSMO Mobile」
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