2010年はスマートフォン版ブラウザに注目の新製品が登場した。特に積極的だったのはOpera。4月に公開したiPhone向け「Opera Mini」は初日だけでダウンロード数100万件に到達した。Android OS向けにはOpera Miniのほか、Opera Mobileも提供した。OperaにはMiniとMobileという2つのモバイル製品があるが、Opera Miniはクライアントではなくサーバ上でページ内容を処理するウェブサービス、Opera Mobileの方が本物のブラウザ製品である。11月に公開された「Opera Mobile 10.1 beta for Android」はハードウェアアクセラレーションを搭載したパワフルなブラウザとなっている。
日本でもLunascapeとSleipnirのスマートフォン版が公開された。LunascapeのiPhone版である「iLunascape Lite for iPhone」は片手でiPhoneを持った際、親指が届く範囲内にボタンやタブを配置した「InReach」と呼ぶインターフェースが特徴。PC版Lunascapeの最新版「Lunascape6.5」とブックマークを共有できる「オンラインブックマーク機能」も備える。
SleipnirのiPhoneアプリ版である「Sleipnir Mobile」は、無制限にタブを開いて、左右に切り替えながら閲覧できるインターフェースや、タブを下にフリックして閉じる「FlickWipe」などが特徴。また、タブをまとめられる「タブグループ」、ラベル管理によるブックマーク「FenrirFS ブックマーク」、ブックマークなどを長押ししてバックグラウンドで開く「Hold And Go」など、効率的にウェブを閲覧できる機能が搭載されている。
2011年もブラウザ市場は活発な動きがありそうだ。上半期にはデスクトップ版Firefox 4、そしてSleipnir 3が登場すると見られる。またGoogle Chromeと連携するChrome OSの本格展開も楽しみだ。
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