オラクル、IFRS見据えた連結決算業務の早期化支援アプリ群を提供 - (page 2)

田中好伸(編集部)2010年07月14日 16時29分

 (1)のFinancial Data Quality Managementは、グループ内各社の会計システムから財務データを、ユーザー部門自らが抽出、組み替え、整合性のチェックをすることで連結決算に必要となるデータの品質の向上と、各社からのデータ収集の効率化を同時に実現できるというデータ連携アプリケーションになる。(2)のFinancial Managementは、収集されたグループ各社からのデータに対して、外貨換算や会計基準の組み替え、グループ内取引の消去など連結処理を行って、外部報告と内部管理のためのレポーティングや分析機能などを包括的に提供する連結管理アプリケーションだ。

 (3)のDisclosure Managementは、Financial Managementに蓄積されたデータを活用してWordで作成された文書から、そのままXBRL形式で各種開示書類を作成したり、それらの履歴を管理できるアプリケーション。(4)のFinancial Close Managementは、グループ各社の単体決算と連結決算から開示業務までの全プロセスに対して、スケジュールを策定し、業務フロー設定やアラート機能などで、連結決算業務の早期化を支援するアプリケーションになる。

 今回発表された4製品のうち、Financial Close ManagementとDisclosure Managementが新しいアプリケーション製品であり、そのほかは既存の製品だ。今回のFinancial Close Suiteには、日本特有のビジネス事情や制度対応を考慮して、連結処理機能や帳票類を装備した「Japan Starter Kit(JSK)」が標準機能として提供される。JSKを活用することで、日本の会計制度や今後のIFRS適用でも、短期間で対応することができるとしている。

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