Kindleの注目すべき機能に、「英語読み上げ(Text-to-Speech)」機能がある。もちろん、人が臨場感たっぷりに朗読しているオーディオブックの音声には劣るが、かなりなめらかに聞こえるのは確かだ。車を運転しているときや何か別のことをしながら、読み上げ機能を使えば「本を聞く」ことができるのだ。
読み上げ機能を起動するには、キーボードの「AA」キーを押してメニューを表示し、カーソルを「Text-to-Speech」の「turn on」に移動して「5-way controller」を押す。読み上げ機能が有効になるまでには少し時間がかかる。
音量は、Kindleの右上側面にある音量ボタンで調整する。読み上げ機能がオンになっている状態で、「AA」キーを押すと読み上げ速度や読み上げる人物(男性か女性)を変更できる。読み上げが行われている間は、ページが自動的にめくられていくのでとても楽である。
本によっては、オーディオブックがあるために、Text-to-Speech機能に対応していないものがある。購入時には、「Text-to-Speech: Enabled」となっていることを確認するといいだろう。
Kindleは、MP3形式の音楽ファイルの再生に対応している。そのため、音楽を聞きながら読書を楽しむことができる。音楽をKindleで聞くためには、「music」フォルダ内に音楽ファイルを入れておく必要がある。この作業は、Kindleをパソコンに接続して行う。
音楽を再生するには、「HOME」画面で「MENU」ボタンを押して「Experimental」に移動し、「5-way controller」を押す。すぐに音楽の再生が始まる。
再生する曲や曲順は選べないので、ファイル名などで曲順を工夫するしかないようだ。実際のところ、そこまで手間暇かけてKindleに音楽を入れるよりは、素直に携帯音楽プレーヤーで音楽を聞きながら、Kindleで本を読んだ方が簡単だろう。
価格(本体のみで約2万6000円)に対して、全体的に高級感はあまりないように感じる。しかし、安くはないデバイスだし読書をするためのものだから持ち歩くことも多い。できればケースに入れておく方が安心だ。
各種のボタンやキーボードは、少し固く、しっかり押さないと反応しないことがある。とくに、「5-way controller」でカーソルを移動させるときは、反応が鈍いので、コントローラを傾き続けてしまい、まったく違う場所に移動してしまうことがあった。画面の操作をするときは、おおらかな気持ちで、ゆっくりやると、イライラしなくてすむ。
内蔵電池は、ワイヤレス通信機能を切っておけば、かなり長い時間持つ。使い方によって変わるので、一概には言えないが、通信機能を使ったり、Text-to-Speech機能を使ったりすると、電池の消耗は激しくなる。
ワイヤレスの通信速度は、ブロードバンドでウェブサイトを見る場合に比べて、とても遅く感じる。しかし、外出先で本を選ぶことができるのは、大きなメリットだ。簡易的なWebブラウザが内蔵されており、簡単な調べ物ができるのも便利。
洋書をよく読む人にとっては、Kindleを使うことで、本を置いておくスペースと、発送されるまでの時間が大幅に短縮されるので、重宝することは間違いない。
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