そうした集団とは、Britney Spearsのファンかもしれないし、このポップ界のスーパースターが近年経験してきた個人的な苦しみに同情する人たちかもしれない。けれどもTocci氏は、同氏が最初に作ったニュースゲームである「Britney Wigged Out」で、Britney Spearsの芝居がかった行動を正面から取り上げた。このゲームでは、プレーヤーは上下左右に動き回る戯画のBritney Spearsの頭に、かつらを乗せなければならない。
しかし、多くが個人や小さなチームによって作られているこうしたプロジェクトが、インターネットで広く共感を呼んでいることは否定できない。そして、それは利益をもたらす可能性もある。
Doherty氏のFubraは、Sock and AweをeBayでもとの作成者から8000ドル以上の金額で購入した。しかし、このゲーム上の広告によって、その金額をたった48時間で回収したとしている。またTocci氏は、自分の作品が、それをホストするカジュアルゲームサイトからのロイヤリティーで利益を生み出していると述べる。
しかし、誰もが利益をあげようとしているのではない。Gomilla氏によると、同氏とそのパートナーはSwinefightersには広告をつけないことにしたという。このゲームが、慎重に扱うべき種類のゲームだからだ。しかしGomilla氏は、それほど論議を呼ぶようなテーマでなければ、金を稼ぐことに問題はないということをほのめかしている。
このようなFlashゲームは、Flashそのものと同じくらい前からあったものだ。しかし以前は、ペンギンにものを投げるといった、たわいない内容が中心となっていた。また、以前のFlashゲームはどうにか広く普及することとなったが、ニュースゲームのように急速に広まったわけではなかったようだ。そしてこのことは、こうした新しいゲームが、最近のほかの多くのウェブベースプロジェクトのように、FacebookやMyspace、Twitterなどのソーシャルネットワーキングサービス上であっという間に広まり得るという事実に関係がある。
そのことが、Swinefightersで1450万個のウイルスが退治されたり、Sock and Aweだけでも9350万足の靴がBush前大統領に投げつけられたりといった、信じられない数につながるのだ。Tocci氏のDouble Bird Strikeは、40万回以上プレイされている。
またこうしたゲームは、最近は登場するのが早くなった。ツールを利用することで、初歩的な技術しかない人にも、Swinefightersのようなゲームを一晩で作ることが可能になったからだ。
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