液晶画面は7型で480×800ドット。上下方向が480ドットというのが問題で、Windowsの操作にもいろいろ問題が出てくる。
特に、設定ウィンドウなどが上下480ドットではおさまらず「OK」や「キャンセル」が画面下に隠れてしまうことが多い。その場合はデフォルトのボタン状態を覚えておき、隠れたままEnterキーやTABキーで操作することが必要。または、画面を600×800ドットに設定すれば、マウスの位置に応じて画面全体が上下する。
縦を仮想の600ドットに設定するためには、タスクバーにASUSユーティリティのアイコンがあるので、クリックして解像度を選べばよい。元の480ドットに戻すことも、ここからできる。
また、ソフトウェアの設定にもチューニングが必要で、デフォルト状態でウェブサイトを表示させると上下はほとんど映らない。そこで、タスクバーを普段は非表示とし、ツールバーの表示も工夫して上下方向を稼ぐことが必要となる。
使いやすくするためには、ツールバーの設定はじめ、Windows XPやアプリケーションの設定を熟知していることが必要だ。
なお、使い始め直後は、Windowsから画面解像度が最適でないと怒られる。そこでWindowsに従ってしまうと600×800ドットにされてしまう。元の480×800ドットにするためには画面のプロパティから変更はできず、Eee PC Tray Utilityでしか戻せないので注意が必要だ。
以上のように「Eee PC」は意外に制約が多いモデルということがわかる。SSDの容量があと1Gバイト多かったらとか、液晶にもうひとまわり解像度があればと思うことがたびたびである。
それでも、要求は言い出したらキリがないので、使い方でカバーするほうが前向きだろう。同じWindows XPのままでも、更新されるものを最初から更新した状態でインストールしたり、さらに不要なモジュールを削るなどすれば、空き容量はなんとかなる。
ユーザーが使いこなす技が必要なPCだが、この価格で素性の良いモバイルノートPCが入手できることは歓迎すべき。多少の手間がかかっても手軽なモバイルノートが欲しいというユーザーは、使いこなしも含めて楽しめるマシンだろう。
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