私の「*ist DL」においての撮影スタイルだが、WBはオートもしくは太陽光。撮影モードはP(プログラム)。スナップ撮影においてはほとんどこのモードで問題ない。ただし被写体の状況により露出補正は必要だ。こころなしか露出はアンダー気味に出る傾向があるように思う。16分割測光を選択していても逆光の際の露出補正はかかせない。もちろん露出モードは各シーンモードを選択しても構わない。また被写体を自動識別して最適なシーンモードを選んでくれると言う親切な「オートピクチャ−プログラム」というモードも用意されている。実際に試してみると確かに自動的にモード選択をしている様子ではあるが、さほど必要は感じない。むしろ予想外のモードになりオートストロボが勝手に発光するなどあまり好ましくない場合もあるので、私はほとんど使用していない。とはいっても初めて一眼レフカメラを使用するという方にとっては便利なモードには違いないだろう。
「*ist DL」の面白い機能としてあるのが、「デジタルフィルタ」機能である。本来ならば撮影した画像をPCに取り込み、レタッチソフトなどで加工しなければいけないような演出がカメラ内において処理できてしまうのだ。その中でも「白黒」フィルタは貴重だ。初期プロ機には白黒モードが搭載されていたものもあったのだが、最近ではあまり見かけなくなってしまったのだ。ただし本機の白黒フィルタは始めから白黒で写るものではなく、撮影したカラー画像を白黒変換するものである。私の感覚でいうと白黒撮影は白黒オンリーで行ってほしいところだが、一般的にはカラーも白黒も、という方が親切なのであろう。いずれにしてもデジカメだからできる技だと言えるだろう。
このように「*ist DL」はエントリー機という役目を持ちながらもさまざまなシーンで活躍できる能力をもったデジカメであると言える。このカメラは気楽に持ち歩き、いつでもどこでもだれでも、シャッターを切ることで写真を楽しめる、そんなカメラである。ぜひともこのカメラで新しい楽しみ方を見つけてほしい。
おまけ isopyの物欲度 星4つ
以下3点露出モードによる違い。同じ条件下で露出モードを切り替えて撮影してみた。 風景モードにおいて、絞りを一段絞り込む方向へプログラムシフトされてはいるが、実際のところはほとんど違いは感じられない。
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