島貫 LaVie GタイプJはモバイルPCの最新機種で、長時間駆動と軽量&タフボディがポイントです。なので、デザイン面では、「軽さ」と「高性能」という特長をスタイリッシュに体現してほしい、とお願いしました。
具体的なポイントは全部で3つあります。1つ目のポイントは天面の「ボンネット構造」。車のボンネットのように切り込みを入れたこのデザインは、単なる格好良さだけではなく、フラットな天面デザインに比べ、強度を兼ね備えています。ともすれば無骨になりがちな形ですが、強度とデザイン性の着地点を探していきました。
2つ目は側面のアークラインです。天面の両端を平坦にせず、曲線の溝を設けることで、曲線の美しさをプラスしています。
最後にキーボード周りのカラーリングです。一見するとよくあるシルバーカラーですが、以前のようにシルバー一色ではなく、縁にグレーカラーを施し、濃淡をつけて高級感を出しました。単純に道具として見るなら一色でいいですが、長時間使う物ならデザインが良い方がうれしいですよね。そんな事もあってカラーリングにもこだわりました。
田中 LaVie全体のコンセプトとして「使いやすさ」があります。FeliCaやワンセグといった便利な機能を、楽しみながら使いこなしていってほしい。そんな使うことの楽しみを提案するためにも、デザイナーはアークラインで甘さを出したり、どんな方にも使っていただけるようなデザインにこだわったようです。
田中 強度とデザイン面の完成度の高さですね。この溝を3本にしようと決めるまでに、デザイナーは何度もデザインのラフを描いてくれまして。このデザインが仕上がるまでにはかなりのバトルが繰り広げられたんです。
島貫 ボンネット構造でこれだけきれいなアークを描いているノートPCはないと思います。溝の浅さ、傾斜の角度、長さなど、アーク部分に関するこだわりは特にすごかったですよ。天板の部分だけでデザインには数カ月を要しています。
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