PS3は次世代のディスクメディアBDビデオプレーヤーとしても使用できる。今回はフルHD表示に対応した37型の薄型テレビとHDMIケーブルで接続。オーディオは7.1chサラウンドに対応したソニーのAVアンプ「TA-DA3200ES」と5.1chスピーカーシステム「SA-FT7ED」を使用した。再生に使用したのはSMEがBD向けに撮影をしていた平井堅の「Ken Hirai 10th Anniversary Tour Final at Saitama Super Arena」だ。
実力のすべてを出し切れていないゲーム機能に比べ、BDソフトの再生能力はかなり高い。現在20万円台でBDビデオ再生に対応したBDレコーダーが売られているが、そのどの機種と比べても遜色のない再生能力を備えている。
「Ken Hirai 10th〜」では、オープニングのシーンでステージを覆っていた緞帳が降りるシーンがある。暗いシーンなのに生地の質感まで伝わった。ライブの途中にステージから客席をカメラが写すが、DVD版では見えなかった観客の表情まで見て取れるのは圧巻の一言。音声はCDと同じ非圧縮のPCM録音を使ったサラウンドなので、平井氏独特の伸びやかな高音と、かすかな会場のざわめきを自然な空間として再生している。
ただ、BDビデオをフルスペックで楽しむなら、フルHDのテレビはもちろん、HDMI接続に対応したAVアンプ、高域も再生できるスピーカーシステムが必要だ。予算的にはPS3を除いても最低で50万円程度は必要だろう。
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