では導入手順を見ていこう。なお、チューナーについては導入が完了しており、チャンネルのチューニングも終了していることを前提に話を進める。
まずはサーバソフトと、クライアントソフトをそれぞれのPCにインストールする。サーバとなるPCには「MY-IPTV Anywhere Server」を、クライアントとなるPCには「MY-IPTV Anywhere Player」を、それぞれインストールする。両者の名称はよく似ているので、間違えないように注意したい。
インストールが完了したら、サーバPCの「MY-IPTV Anywhere Server」を起動する。本製品では自宅外からのアクセスのために中間サーバを経由する仕様となっており、初回起動時にメーカーサイトにアクセスしてユーザー登録を行う必要がある。ユーザー登録完了後、ライセンスキーを入力すれば手続きはすべて完了だ。
ウェブサイトにログインし、チャンネル巡回の画面を表示すると、現在サーバPCが受信しているすべてのチャンネルが表示される。ここから好きな番組を選んでクリックすれば番組を視聴できる。クライアントPCでも同様に、表示される番組一覧から好きな番組を選んでクリックすれば「MY-IPTV Anywhere Player」を用いて番組を視聴できる。
LAN内で番組を見るための設定の流れは以上だが、正直なところ、かなりややこしい。きちんと手順を踏めばトラブルが起こるわけではないのだが、サーバソフトとクライアントソフト、さらにウェブでのユーザー登録を交互に行う形になるため、セットアップの全工程において現在どのステップにいるのか分かりにくいのだ。Slingboxのようなウィザード形式のセットアップメニューが欲しいところだ。
また、ウェブブラウザに表示されたチャンネル一覧をクリックすると、PCにインストールされた視聴アプリケーションが起動するという仕組みは、普段あまり見慣れない形態だけに、使い慣れるまではかなり違和感がある。
さらに、上記のセットアップの過程においては、サーバPCとクライアントPCそれぞれで動作確認を行わなくてはならない点がやや面倒である。Slingboxであれば、サーバ側は専用のハードウェアであるため、動作確認は手元の1台のPCでのみ行えばよかった。本製品の場合、最低2台のPCが必要となるので、どうしても動作確認に時間と手間がかかる。この点では、Slingboxにやや分があると感じられる。
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