ノイズキャンセリングヘッドフォンとしての使い方は、右のイヤーカップ部にある電源ボタンをオンにするだけでよい。それだけで周囲の騒音が下がり、まるで、スタジオに入ってしまったかのような、驚くほどの静寂が確保できる。
しかも、このモデルは、中低域でもノイズキャンセル効果が得られ、低域だけに絞ってノイズを打ち消していた「QuietComfort2」よりもノイズ軽減効果は高くなっている。
実際に音質もすばらしい。低音に関して言えば、少し厚みが強調されたBOSEらしい音作りで、ポップスやヒップホップなどを聞くのに最適。それでいてボーカルなどはクリアで明瞭。バランスの良さが目立つ逸品に仕上がっている。
小さな音で音楽を聞いても周囲が静かなので音楽に集中できるなど、その効果、メリットは大きい。
また、音楽を聞かないときはケーブルを外し、耳栓代わりにも使用できる。注意したいのは電源を入れない限り、音は鳴らないので、音楽を聴くときには常にスイッチはオンにしておかなければならないこと。ヘッドフォンを外すときには電源スイッチを切るのを忘れないでおこう。
前モデルでの電源は電池だったが、今回からは、付属の充電池が使えるようになった。充電は専用の充電器で行う。連続使用時間は約20時間と長時間対応なので、長旅でも安心して使える。
しかもイヤフォンジャックは飛行機でも対応できるよう、専門のものを用意するなど、細かい部分も手が行き届いている。
上品なデザインの専用キャリングケースも付属(9)。収納もコンパクトに折りたためるから、持ち運びも簡単だ。
ノイズキャンセル、音質、持ち運びやすさの3要素をぬかりなく兼ね備えたこのBOSE「QuietComfort3」。価格は4万7250円。
今や数千円から購入できるノイズキャンセリングヘッドフォンもあることを考えると、値段を高く感じる人がいるかもしれない。だが、それらの中には効果に疑問のある商品も多い。本機はノイズキャンセリング機能では、他社の追随を許さぬ圧倒的な能力の高さを持っている。飛行機や新幹線などを利用することが多いビジネスマンなど、騒音の中に長時間置かれることが多い人には、高い買い物にはならないだろう。
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