さらに心地がよいのは、中央のスクロールボールである。一見小さすぎるように見えるが、人差し指の第一関節をフルに使える点でちょうど良いサイズだ。そしてスクロールボールが回るごとに微妙なクリック音と振動が指先に伝わってくる。画面のリニアな動きと相まって、スクロールがとても快感な動作となる。
個体差かもしれないが、僕が持っているMighty MouseとWireless Mighty Mouseでは、前者の方がこのクリック音がやや大きめであった。細かい問題ではあるが、僕は前者が好みである。またスクロールボールを押し込む動作は、主ボタン・副ボタンクリックとは別の、センターボタンクリックとして認識され、機能割り当てが可能。標準ではExposeの全てのウインドウ一覧表示が割り当てられている。
最後にマウスを挟む、「スクイーズ」というアクション。マウスの両側面のグレーになっている部分が感圧センサーになっており、親指と薬指でマウス全体をつまむと、その機能が働く。そのタッチは少し固めで、ぎゅっと握る感覚だろうか。そのためマウスのボディ上で行う動作よりは使用頻度が落ちるかもしれない。標準ではExposeのデスクトップ表示が割り当てられている。
Bluetoothとレーザーという2つの新しい機能を獲得したWireless Mighty Mouseは、従来のMighty Mouse同様、シンプルだけれども高機能という面持ちをまったく崩していなかった。特にレーザーによるポインティングの精度・確実性は、日常的な利用シーンであっても従来の光学式との違いが分かるほど使い勝手に貢献していると言える。そして9m前後という無線距離は、どんなにステージが大きな会場でのプレゼンテーションでも、どんなに話が盛り上がってきて演題を離れて歩きながら喋っても、ちゃんとスライドをめくれる安心感がある。
もちろんWireless版がリリースされても、従来のUSB接続のMighty Mouseは販売され続けるので、Bluetoothを内蔵していないMacを使っているユーザーやWindowsを使っているユーザーは、こちらを選ぶことができる。ただもしあなたがMacのノートブック型を使っているなら、迷わずWireless Mighty Mouseを試してみるべきだ。いつの間にか手放せなくなり、僕みたいに誰かに勧めることになるだろう。
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