iPodにない機能を備えたCreative ZEN VISION:M 30GB - (page 3)

クリエイティブ
内容:ビデオ機能を備えた最新版iPodがアップルコンピュータより発売されたのは2005年10月。その2カ月後となる12月、同じくビデオ機能付きのデジタルプレイヤーがクリエイティブより発売された。iPodより数千円高価なこのデバイスの付加価値を探る。

同等機能はさていかに

 一方、ZENもiPodもウリにしているのが、ビデオ再生機能だ。直接iPodビデオをじっくりさわったことがない私が2機を比較してどうこう言うのも何なので、iPodビデオ所有者にZENの動画を見せたところ「ZENの方がキレイ」とのこと。確かに、iPodは店頭でしか見たことがない私でも、ZENの動画の方が鮮明で、「小さなテレビを持ち歩いているよう」に感じた。ただし、両デバイスで同じ動画を見たわけではないので、単純に比較はできないが。

 また、ZENで再生可能な動画フォーマットは、WMVやMPEG4、DivX 4/5、XviD、MPEG2、MPEG1、Motion-JPEGと幅広い。ちなみに、音楽はMP3、WMA、WAVに対応しており、静止画はJPGに対応している。

 PCからデバイスにファイルを転送する際の使い勝手は、「非常に使いやすい」という印象だ。専用ソフトをインストールすると、Windowsのエクスプローラ形式のフォルダが表示できるようになり(その名も「Creativeメディアエクスプローラ」)、ドラッグ&ドロップ方式で簡単にファイルの移動が可能だ。これならiTunesを使い慣れた私でも、何の抵抗もなく利用できる。

外観はiPodに軍配か

 さて、機能的にはかなり満足感のあるZENではあるが、受け取った瞬間の第一印象は実はあまり点数が高くなかった。ZENはちょっぴりおデブちゃんなのである。

 これは最新版iPodと比較すると余計感じてしまうのだが、ZENは私が所有する旧バージョンの20G iPodと比べてもすこーし厚かった。その厚みは19mmで、iPod最新版30Gバイトバージョンの11mmよりおデブなのはもちろん、60Gバイトバージョンの14mmよりも厚いのだ。その分重さも約166gと、iPod 30Gの136g、60Gの157gよりも重い。

 ただ、実際に使ってみると、その数グラムの重みや数センチの厚みは特に気にならない。自分のカバンの中にiPodとZENを別々に入れ、どっちが入っているか当てろと言われても私には当てる自信がない。まぁ、ジーンズのポケットに入れて持ち歩きたい人にとっては、数ミリの厚みがネックになってしまうかもしれないが……。

そして筆者はどちらを買うのか

 さて、数週間ZENで遊ばせてもらった結果、私は結局ZENとiPodのどちらを購入するのだろうか。実はまだ答えが出せないままでいる。

 ZENの録音機能やFM機能、動画の対応形式の多さ、ファイル転送の使いやすさなどは、こうした機能を求めている人にとってはまさに「買い」である。しかし、私は数週間の間にラジオを1時間程度しか聞かなかった。録音機能に至っては、試しに使ってみた程度。実は動画機能さえ、あまり喜び勇んで使ったとは言えない。つまり、私自身そもそもこうした機能を求めていなかったのかもしれないのだ。

 確かに、会社で用意されたICレコーダーを自由に使える立場にあり、日常的にラジオを聞く生活をしていない私にとって、ZENの機能は宝の持ち腐れになる可能性がある。ただ、「もし会社を辞めてICレコーダーを取り上げられたら、録音機能は魅力だなぁ」などと思ってしまったことは、会社には内緒にしておく。

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