米Intelは米国時間7月15日、創立35周年を祝う式典を開催した。
式典に集まった幹部や長年勤める従業員らは、「Intelは誰にも予想がつかなかったほど成長を遂げた」ということで意見が一致した。同社のx86技術は、四半世紀のあいだ、大部分のパソコンの基礎アーキテクチャとして利用されている。また、Intelの共同創設者のGordon Mooreによると、35年前、半導体業界全体の売上高は10億ドルだった。現在では、わずか数週間で同額の売上高を創出する。15年前に使われていたパソコンは7000万台に過ぎなかった。今では約10億台に増えている。
1960年代後半、MooreとRobert Noyceは米Fairchild Camera and Instrumentに勤務していた。当時、Fairchildは最高経営責任者(CEO)が半年間で2人変わり、Noyceが次期CEOに立候補していた。しかし、同社はNoyceを昇進させる代わりに、人材会社に外部からCEOを探すよう依頼した。このため、Noyceは辞職を決意し、会社設立にMooreを誘った。2人は49万ドルを共同出資し、新会社Intelを立ち上げた。1950年代に米Shockley Semiconductorでこの2人と同僚だった投資家のArthur Rockが、1万ドルを出資した。
その後、シリコンバレーが誕生するとすぐに、Fairchildから米Advanced Micro Devices(AMD)を始めとする新興企業が飛び出していった。Mooreは「外にはたくさんチャンスがあったのに、Fairchildはそれを活用しなかったのだ」と振り返る。Mooreによると、「当初、Intelには正式なビジネスプランはなかったが、5年後に2500万ドルの年間売上高に到達するという目標はあった。結局、同社は6300万ドルの売上高を計上した」。
IntelのCEOのCraig Barrettによれば、同社の成功の一部は、会議で「お互いのことではなく、お互いのアイディアについて激論する」という、問題解決の「建設的な対決」にあるという。
Barrettはまた、経営成功のカギは日本企業との関係づくりだとも語った。1980年代、Intel幹部は日本へ飛び、日本の経営方法について学んだ。1990年代後半には、今度は日本企業の社員がIntelを訪れるようになったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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