多くの人が気になるのは、Intel化されたMacのスピードだろう。そこでいくつかの処理に関する時間を比較してみることにした。iMac Intel Core Duo 2.0GHzに対するはiMac G5 1.9GHz。以下、試してみた処理をまとめてみた。なお各処理は同じ条件で5回行った平均だが、正確なベンチマークではないので、あくまで参考程度に、普段使っていく感覚としてとらえていただければと思う。
・GarageBandで作成した4つのリアル音源のトラックを使った5分の楽曲をiTunes向けAAC 128kbpsでエンコード・書き出しをするのに、iMac Intelは約45秒、iMac G5では約1分40秒だった。
・iMovie HDにMPEG-1 848×480 30fpsで撮影した3分のムービー読み込みに、iMac Intelでは約9分30秒、iMac G5では約11分30秒だった。
・iMovie HDで、上記の処理で取り込んだムービーに、GarageBandで作成したトラックをBGMとして編集し、iPod向けH.264形式(320×240)で書き出すと、iMac Intelでは約4分15秒、iMac G5では約6分10秒だった。
・Photoshop CS2で、50mm×50mmに対する13種類のフィルタを処理するのに、iMac Intelでは約2分20秒、iMac G5では約50秒だった。
Universal Binaryに対応しているiLife '06を使ったエンコード処理に関しては、1.2〜2倍のスピードでこなしてくれる一方で、Universal BinaryではないPowerPCネイティブのPhotoshop CS2ではIntelよりもG5に軍配が上がった。PowerPCネイティブのアプリケーションでも特に機能が制限されることなく動作するのはMac OS Xに組み込まれたRosettaのおかげと言えるが、プロユースにはUniversal Binary対応版の登場が待たれるところだ。
Intelチップを搭載して登場したiMacは、Intel Macの試金石としての役割ばかりが注目される。しかしそこにはリビングPCならぬダイニングPCという自分が収まるのにちょうどいい新しいカテゴリと、ポッドキャストスタジオのソリューションとしての横顔が見え隠れする。
もしもグラフィックスやビデオ編集の仕事を今までMacで扱ってきた人にとっては、Universal Binary対応のアプリケーションが出そろうまで手が出しにくいかもしれないが、デュアルスクリーンに対応した点で気になる存在になったのではないか。そしてホームユースとして使いたい、あるいはPodcastingをすぐに始めたいというユーザーにとっては最高のチョイスと言って間違いない。
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