CNET Japan Ad Special : 太田百合子
NTTドコモで発売中のLG製スマートフォン「V30+ L-01K」に、ソフトウェアアップデートが配信された。すでにau版「isai V30+ LGV35」向けにも配信されているものだが、驚いたのはその太っ腹な内容だ。海外では新機種の目玉機能として搭載されている、AIを活用した最新のカメラ機能をアップデートで提供しようというのだ。
今回のアップデートで追加されたのは「AIカメラ」「Qレンズ」「ブライトモード」の主に3つの新機能。いずれも被写体を認識し、AIを用いて解析することで、カメラをより便利に活用できるもので、画像解析に用いられるAIには、LG独自の「ThinQ AI」が採用されている。
個々の機能やThinQ AIについて詳しく紹介する前に、まずはV30+ L-01Kがどのようなスマートフォンか、軽くおさらいしておこう。
1月にリリースされたV30+ L-01Kは、アスペクト比18対9とワイドかつ高精細な約6インチの有機ELディスプレイを搭載。大画面ながら狭額縁&軽量設計で手に馴染む、使いやすいスマートフォンだ。
背面には標準+広角のデュアルレンズカメラを採用。風景をワイドに残せるほか、4つの画像を1枚にまとめるなど、SNSへの投稿に便利なモードも備えている。加えてサウンド性能も充実。ハイレゾ対応はもちろん、B&O PLAYのサウンドチューニングや、アナログ変換時のノイズを低減する独自機能によって、映像、ゲーム、音楽など、エンターテインメントを楽しむ端末としても人気のスマートフォンとなっている。
このV30+ L-01Kのデュアルレンズカメラに、今回新たに追加されたのが、ThinQ AIを用いたAIカメラ、Qレンズ、ブライトモードだ。
AIカメラは被写体を認識し、人、ペット、食べ物、日の出、夕焼け、風景、都市、花の8つのカテゴリから、該当するモードへ自動切替してくれる機能。被写体にあわせて、視野角や色、彩度などの設定を自動的に調整してくれる。
最近はAIを用いたシーン認識機能は他機種にも搭載されているが、V30+ L-01KのAIカメラがユニークなのは、AIが被写体を認識するプロセスが可視化されている点だ。たとえばカメラを花に向けると一瞬ではあるが、「自然な美しさ」「葉」「クローズアップ」といった文字が表示され、被写体が認識されていることがわかる。文字の表示はほんの一瞬で、すぐに認識した被写体に合わせた最適なモードに切り替わる。あとは何も考えず、シャッターを切るだけでいい。
2つ目のQレンズは、被写体認識から似たものを検索できる機能だ。検索先のデータベースには世界最大規模の写真共有サービスとして知られる「Pinterest」が設定されている。ポスターなどに写っている観光地がどこなのか、お気に入りのバッグと似たデザインのバッグを探したいといった、テキスト検索が難しいケースに「見た目」で検索ができる便利な機能。QレンズではこのほかQRコードにも対応しており、別途専用アプリを用意しなくても手軽にQRコードが読み取れる。
3つ目のブライトモードは、暗いシーンでより明るい写真が撮れるモードで、利用する設定になっていると、光量の足りない場面で自動的にモードが切り替わる。具体的には、撮影する写真の画素数を落とす代わりに、複数のピクセルをまとめてより多くの光を取り込めるようにするもの。
利用できるのは標準レンズ使用時のみだが、従来よりもノイズを抑えた写真が撮れる。十分な光量が得られる場所では自動的にモードが解除されるため、オン、オフの手間がないのもうれしいポイントだ。
ブライトモードによって暗いシーンをより明るく撮影できる。左がオンで解像度は2328×1744ピクセル、右がオフで4656×3492ピクセル。