このような課題に対してAI技術を使い、人とBotを識別するのが、米国PerimeterX, Incのクラウドサービス「PerimeterX Bot Defender」です。PerimeterX Bot DefenderはAIがアクセス方法や利用端末の情報などを多角的に分析、そのアクセスが人によるものなのか、Botによるものなのかを高い精度で判定します。
すでに米国を中心とした150社以上(※5)が導入し、とある会社では99%以上(※6)のBotによるアクセスを遮断できたという実績も残しています。PerimeterX Bot Defenderはクラウド型で提供されているため、世界中のサイトに対する人によるアクセス、Botによるアクセスを常にAIが学習、その精度を日々向上させています。
精度の高いBot判定により、アクセスが人と判断した場合は、本来のページを表示するため、サイトのUXを損ないません。また、アクセスがBotによるものと判断した場合もCAPTCHAをクリアしようとするふるまいから、Botであることを識別し、防御するため、有効なBot対策が可能となります。
※5 PerimeterX, Inc Datasheets「PerimeterX Overview」
※6 PerimeterX, Inc Case Studies「Shiekh Shoes」
BotによるWebサイトがらみの攻撃は他にもあります。その代表的なものは、Webサイトのコンテンツを入手するスクレイピングです。スクレイピングにより、フィッシング詐欺を目的とした偽サイト作りや、企業の貴重なオリジナルコンテンツの入手・転載などが行われ、オリジナルサイトの価値低下につながります。
スクレイピング対策が難しい理由の一つとして、スクレイピングを行うクローラーが検索エンジンのクローラーに偽装してアクセスしてくることが挙げられます。SEO(※7)の観点から、検索エンジンのクローラーを遮断することはできないため、対策が打ちにくくなっています。
これに対し、PerimeterX Bot Defenderはホワイトリストで検索エンジンなどの有益なクローラーを識別し、必要なクローラーはアクセスでき、悪質なBotは排除されます。
日立ソリューションズでは、国内初の販売代理店としてPerimeterX Bot Defenderの提供を開始しました。PerimeterX Bot Defender以外にも、国内外のさまざまなWeb・セキュリティソリューションを提供することで、お客様の事業をトータルで支援しています。Botに限らず、Webサイトの運営において課題を抱えている方はぜひ、日立ソリューションズにご相談ください。
※7 Search Engine Optimization