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オンライン授業にも使えるカシオの数学学習ツール
「ClassPad.net」の実力休校中の学習遅れを取り戻す

 カシオ計算機は6月9日、長年培ってきた電卓開発のノウハウを注ぎ込んだオンライン数学学習ツール「ClassPad.net」を日本の教育機関向けに公開した。無料で数多くの機能を利用できるが、12月末までは有料アカウント向けの全機能を無料で提供している。

 実は同ツールは、eラーニングが進む北米や欧州をメインターゲットに2018年から先行して英語版やドイツ語版などの提供が開始されている。コロナ禍による日本国内でのオンライン授業の需要の高まりや、休校による学習の遅れを取り戻す必要性を鑑みて、急遽日本にも“逆輸入”した格好だ。

オンライン数学学習ツールのClassPad.net。
オンライン数学学習ツールのClassPad.net。
カシオ計算機 事業戦略本部 教育BU 関数戦略部 ICTビジネス開発室 リーダー 浅沼知也氏
カシオ計算機
事業戦略本部 教育BU 関数戦略部
ICTビジネス開発室 リーダー
浅沼知也氏

 ClassPad.netの日本展開を担当する、カシオ計算機 事業戦略本部の浅沼知也氏に、同社ならではの数学学習ツールの強みや、教育機関で活用できる豊富な機能について話を聞いた。

グラフや図形を“動かして学ぶ”

 ClassPad.netは、自由度の高いワークスペース上で複数のグラフや図形を自由に作成でき、係数の増減によるグラフや図形の変化を、実際に動かしながら生徒に見せることができる。ICT活用による数学の「視覚化」によって、数学の授業の効率化や、数学の本質的な理解に役立てることができる。

例:図形・幾何の機能。
図形を手書きで入力できて、その図形を認識させて整形して変形させたり、辺の長さ・面積・角度などを計算することも可能。図形学習も「視覚化」で強力サポート
例:図形・幾何の機能。
図形を手書きで入力できて、その図形を認識させて整形して変形させたり、辺の長さ・面積・角度などを計算することも可能。
図形学習も「視覚化」で強力サポート

 カシオ計算機の原点は「電卓」だ。カシオの関数電卓は、中高教育を中心に世界中で数学教育の必需品として広く使われている。早くからICT化が進んだ欧米教育現場の変化に対応するため、カシオは関数電卓というハードウェア製品だけではなく、ソフトウェア製品としてオンライン数学学習ツールClassPad.netを開発。関数電卓のアルゴリズムや、長年の開発で培ってきたノウハウを惜しみなく投入した。

カシオ計算機では「関数電卓」を世界中の教育市場へ年間2000万台以上提供している
カシオ計算機では「関数電卓」を世界中の教育市場へ年間2000万台以上提供している

 ClassPad.netは、ウェブブラウザ上で動かせることも大きな特徴だ。OSに依存しないため、手持ちのパソコンやタブレットからサービスのURLにアクセスするだけで、グラフや図形を自由に作成して閲覧できる。オンライン授業では板書ツールとして重宝するだろう。

 グラフや計算など、それぞれの機能のみに特化したツールも多い中、ClassPad.netは計算・グラフ・統計・幾何など、数学の幅広いジャンルをカバーしており、教育カリキュラムに合った教材事例も豊富に用意されている。この教材事例をそのまま授業で使ったり、カスタマイズしてオリジナル教材を作成し、生徒に課題を配信することも可能だ。

 浅沼氏は、ClassPad.netを授業で活用することは、先生と生徒、どちらにもメリットが大きいと話す。

 「先生が授業のプレゼンツールとして活用することで、板書の時間を節約できる上、図形を動かして視覚的に説明できるためオンライン・オフラインに関わらず、分かりやすく臨場感のある授業が可能になる。特に、ウェブ会議システムを使った双方向型のオンライン授業では、事前に投影資料を用意して画面に呼び込むなどの手間が省けるため、授業をテンポよく進められる。また、授業中に作成したグラフや図形はURLひとつで簡単に生徒と共有でき、生徒はそれを自分でも動かしてみることができるため、理解度アップにもつなげることができる。ICT活用の本質である、“考えるところに授業の力点を置く”ことを実現できると考えている」(浅沼氏)

 実際にClassPad.netの日本語版について数学教師からは、「数式の係数を変えてグラフを動かして視覚的に教えられることで、生徒の理解度アップにつながりそう」「授業で使えば、生徒の興味関心が引き出せそう」といった、デジタルならではの有用性に好評が寄せられているそうだ。

ClassPad.netの実力--各種機能を紹介

 では、ClassPad.netを使うと、実際にどのようなことができるのか。図形・幾何、グラフ描写、統計解析などの、具体的な機能をいくつか紹介しよう。

図形:「円周角の定理」をビジュアルで説明する

 直径の上に立つ円周角は、三角形がどの形になっても常に90度だが、これを紙ではなく図形を動かしながら説明することで、ビジュアルで理解できる。

図形:方程式をアニメーションにする

 速さ、道のり(追いつく人)の方程式をアニメーションで説明できる。グラフを連動させて表示することも可能だ。

 この問題は、「弟のB君が1.5km離れた公園に向かって60m/分の速さで出発した。弟の忘れ物に気がついた兄のB君が5分後に家を出て、90m/分の速さで弟を追いかけた。兄が弟に追いつくのは、弟が家を出てから何分後か計算しましょう」というものだ。

グラフ:二次関数の係数を変えて違いを比べる

 高校生の二次関数のグラフでは、変数を変えてグラフの違いを比べることができる。

複数のグラフを重ねてみるなど、紙ではできない様々な機能がある

複数のグラフを重ねてみるなど、紙ではできない様々な機能がある

統計:大きなデータを用いた、表・グラフの作成

 スプレッドシートで統計データの解析ができ、グラフ機能と連動させると統計グラフを同時に描画できる。

1画面内に、表・グラフ・解析を表示でき、様々なアプローチから統計データの解析が可能だ

1画面内に、表・グラフ・解析を表示でき、様々なアプローチから統計データの解析が可能だ

 紙の教材では、統計解析の授業でも、扱う数値を大きくしすぎることが難しい。しかし、日常生活の中で取得できる統計データは膨大な数値を持つはずだ。実世界に合わせた大きな数値のデータを使って分析や解析を学ぶことができるのは、デジタルならではの強みだ。

「いかに生徒に興味を持たせるか、先生方が非常に悩まれていることは昔からよく聞いていた」と話す浅沼氏
「いかに生徒に興味を持たせるか、先生方が非常に悩まれていることは昔からよく聞いていた」と話す浅沼氏

 ClassPad.netを活用する最大のメリットは、感覚的に学ぶことで、「生徒が数学に興味を持ちやすくなる」ことではないだろうか。STEAM教育への注目が集まる中、数学が楽しくなれば、その後の人生は大きく変わる可能性がある。

 「数学は、小学校からすべてつながっていて、どこかでつまづくと、そのあとがどんどん分からなくなってしまう教科。授業のスピードアップが求められる中でも、視覚的な説明を織り交ぜることで、しっかりと学習サポートできるのではないか」(浅沼氏)

 ちなみに、有料プランには数式を手書きで入力できる機能も搭載されている。紙の教材に親しみが強い日本人の、導入への心理的ハードルを下げてくれそうだ。

例題作成:オンラインで課題を出す

 1つのページ上で例題と解答欄を作成し、クラウドに保存してURLを発行すれば、生徒に課題を出すこともできる。生徒は回答し、同じくURLを提出することで簡単に課題をやりとりできる。

解答欄の隣にテキストボックスを作成して、添削やアドバイスを記載することも可能

解答欄の隣にテキストボックスを作成して、添削やアドバイスを記載することも可能

 ノートやプリントのように面積制限がないため、1つの画面に自由に書き込みを増やすことができる。また、グラフ作成の課題を出すなど、生徒に実際にトライ&エラーを促すこともできる。デジタルを駆使した工夫は、先生の腕の見せどころだ。

 学生の利用を想定したシンプルでわかりやすいインターフェースになっているので、もしかするとスマートデバイスやウェブサービスの操作に慣れている生徒の方が、先生よりも早くClassPad.netを使いこなしてしまうかもしれないが、これも見方を変えれば、先生と生徒の双方向コミュニケーションを加速させる、好機になるのではないだろうか。

“日本の先生”が使いやすい数学ツールに

 カシオでは今後も、教育現場の先生とともに、製品をブラッシュアップしていきたいと浅沼氏は展望を語る。関数電卓開発では、日々、各国のカリキュラムに適した関数電卓を提供するため、学校教育現場の方たちと会話を重ねている。また、世界中の先生方を日本に招き、関数電卓を活用した数学教育に関して議論する“Global Teachers Meeting“も年に1度開催。ClassPad.netも2018年の“Global Teachers Meeting“で、先生方の意見を取り入れ生まれた。特に、機能やインターフェースは、米国の数学教師と何度も意見交換して「授業でいかに効果的に使えるか」にこだわってきたという。


 その上で、カシオがいま注力するのは、日本の教育カリキュラムに合わせた教材事例の拡充だ。数学という学問は万国共通でも、国によってカリキュラムは異なるためだ。

 「米国の教材をそのまま日本語訳すればすべて使えるということではないため、やはり日本でいま実際に教えていらっしゃる現場の先生に使ってみていただき、いろいろご意見をいただきながら、先生が必要とする教材を増やしていきたい」(浅沼氏)。

 新しい学習指導要領が2020年から順次実施され、データを分析して課題を解決する統計教育の充実が迫られる中、文部科学省「教育の情報化に関する手引」では、数学教育におけるICT化、グラフや図形の活用も奨励されている。

 新型コロナウイルス感染拡大を契機に、政府が掲げるGIGAスクール構想が“前倒し”で急速に進み始めたいまこそ、休校による学習の遅れを取り戻すための授業効率アップや、早期のオンライン授業実施への対応にClassPad.netは役立つだろう。

 ClassPad.netのプランは、無料の「FREE」「BASIC」と、有料の「PLUS」の3つ。FREEとBASICの違いはアカウント登録の有無で、登録をするとデータの保存などが可能になるため、ぜひアカウント登録することをおすすめしたい。12月末までは手書き入力や高度な計算ができるすべて機能を無料で利用できる。また、9月15日まで教育関係者を対象にアンケート&モニターキャンペーンを実施している。アカウント登録とアンケートに答えるだけで、抽選でカシオ製品や無償期間の延長(1年間)がもらえる。

 ぜひまずはグラフや図形を思いのままに“動かせる”体験を味わってほしい。


インフォメーション

提供:カシオ計算機株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2020年9月30日

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