フォルダツリー構造でのコンテンツ管理ではもう不可能 クアンタムのストレージ「H4000 Essential」が
コンテンツ資産管理の課題を解決する

制作から映像配信まで行う一般企業が増えるなか、映像や音声などのコンテンツ資産をどう管理すべきか新たな課題に直面している。効率的に管理するにはメディア・アセット・マネジメント(MAM)機能が必須で、従来のフォルダツリー構造によるデータ管理ではもう手に負えない。クアンタムのストレージ「H4000 Essential」は、そういったニーズに応えた小規模事業者向けソリューションだ。

 近年、WebやSNSの発展により、映像制作会社のみならず、一般企業においても映像や音声コンテンツを扱う機会が急速に増えてきている。特に、このコロナ禍によってイベントや展示会が激減。自社製品やサービスの良さを伝えるべく、文章だけでなく動画を活用して積極的に発信し、潜在的なお客様へアピールすることが重要になってきた。

 企業によっては、そうしたコンテンツ制作を外注ではなく内製化するところも増えているが、撮影・制作したコンテンツ資産をどのように管理していくかが課題になってくる。仮にファイルストレージへ単純に保存し続けていっても、再利用したいときに目的のコンテンツを探し出すのは至難の技。せっかくの資産を活用できずに、無駄な時間やコストだけがかさむことになる。

 そうしたコンテンツ資産管理の課題を一気に解決してくれるのが、日本クアンタムストレージ(以下、クアンタム)のストレージ「H4000 Essential」である。信頼性の高いファイルストレージと映像や音声などのコンテンツを効率よく有機的に管理するメディア・アセット・マネジメント(MAM)機能を備え、エンタープライズ向けの機能を小規模事業者向けに提供している製品だ。

 今回は、コンテンツ管理の正しい手法とH4000 Essentialの優れている点について、お話を伺った。

「H4000 Essential」のシステム。2Uサイズで最低容量48TBから
「H4000 Essential」のシステム。2Uサイズで最低容量48TBから

フォルダツリー構造でのコンテンツ管理の終焉

阿吽技研株式会社 代表取締役の矢部拓也氏
阿吽技研株式会社
代表取締役の矢部拓也氏

 映像や音声のコンテンツに限らず、企業がメンバーとファイルを共有するといったとき、NASやクラウドストレージを活用するはずだ。そしてほとんどの場合、社内でファイル名の付け方やフォルダ構造のルールを作り、それに従って各自がファイルを保存することになる。

 企画書や資料、会議で使ったプレゼンファイルなどであれば、それでもなんとか見つけられるかもしれない。しかし映像や音声といったコンテンツだと、どんな内容のものが収録されているのかがわからず、そう簡単には見つからない。わざわざ保存したファイルの内容をエクセルに書き込んで管理しているという企業もあるようだが、ディレクトリベースの階層構造でのファイル管理では、すでに限界を感じるはずだ。

 長年映像コンテンツを扱ってきた阿吽技研株式会社 代表取締役の矢部拓也氏は、「昔はビデオテープに保存して、シーンやテイク情報とVTRで映像を確認することで『見える化』してきました。しかし映像コンテンツのファイル化により、ファイルがフォルダに存在していることがわかっても、中身が何かわからず、ファイル形式によっては自分のPCで映像の再生もできないなど、フォルダツリー構造での映像コンテンツの管理には無理があります。

 そこで重要となってくるのがMAMです。これがあれば、シーンの割り出しやタグ付け、ヘッダー情報も管理でき、映像もすぐ確認できるためコンテンツ資産の管理がしやすくなります。通常だとストレージシステムとは別途MAMを用意する必要があるのですが、H4000 Essentialの場合は、オールインワンパッケージになっているので導入し易いのが特徴です」

日本クアンタムストレージ株式会社 プリセールスコンサルタントの齋藤健一氏
日本クアンタムストレージ株式会社
プリセールスコンサルタントの齋藤健一氏

 クアンタムでは、以前から映像コンテンツの管理向けソリューションをエンタープライズ向けに展開しており、海外ではNASAや大手半導体メーカー、パソコンメーカー、日本でもゲームメーカーや高官庁などで採用されるなど高い実績がある。

 H4000 Essentialでは、2Uサイズに高性能なハードウェアを詰め込むことで、通常なら別途サーバを立ててMAMを稼働する必要があるところを、VM(バーチャルマシン)として内包することで、そうしたエンタープライズ向けのいいところを1つにまとめ、10人程度の制作体制・専任チームが導入しやすいように提供した製品だ。

 日本クアンタムストレージ株式会社 プリセールスコンサルタントの齋藤健一氏は、 「我々が採用するMAMは『CatDV』というエンタープライズ向けにも使われているソフトウェアで、映像や音声以外にもPDFやエクセル、パワーポイントのファイルもサムネイル化してくれるので、さまざまなファイルを一元管理できます」

 つまり、H4000 Essentialを導入した際、映像などのコンテンツのみだけでなく、映像制作に必要なビジネスファイルなどもまとめて保存・管理が可能だ。このすべてのファイルが扱える点について、クアンタム社の国内販売代理店である株式会社アスク メディア&エンタープライズ事業部(アスク・エムイー) テクニカルエンジニアの小林正樹氏は、「映像素材がファイルベースになって、映像データだけでなく音声やメタ情報などの付随するデータを別ファイルとして格納するファイル形式(コンテナフォーマット)も増えてきています。MAMがメディア系のファイルしか扱えないものだと、例えばアーカイブを行う際に、そういった付随するファイルが欠落してしまい、アーカイブ後に再利用しようとしても使えません。CatDVはすべてのファイルを一元管理できますので、元のファイルのまま、すべてをアーカイブできるメリットがあります」

CatDVの画面。ウェブブラウザからアクセスして利用することができ、メディア以外のファイルも管理が可能になる。
CatDVの画面。ウェブブラウザからアクセスして利用することができ、メディア以外のファイルも管理が可能になる。

検索に1日約25%もの時間を費やしている

 このCatDVは、ファイルシステムの「StorNext」と組み合わせられることによって、より映像の読み書きに対する親和性やセキュリティを高めている。

 「StorNextは、もともと映像データをハンドリングするために開発されたファイルシステムで、通常のファイルシステムだと、映像データとメタ情報(その映像がもつ詳細なデータで、コンテンツを効率よく管理・検索できるようにするには、このデータの扱いが肝になる)がひと塊に扱われますが、StorNextの場合は別々に管理しています。メタデータはそのデータを表す属性や関連する情報を記述したデータなのですが、一般的にデータを効率的に管理したり検索したりするためには、メタデータの適切な付与と維持が重要となります。StorNextではこれを実データと別けて管理することで効率的にユーザーからのデータアクセスを提供しています。

 また、セキュリティ面でも、例えばRAID6で組んでいるディスクグループの場合、1基ドライブを抜いてサルベージをかけると、データを吸い出すことも不可能ではないのですが、StorNextで組まれている場合は、1基抜かれたとしてもまったく読めません。StorNextを採用している時点で、セキュリティレベルがワンランクアップするわけです」(齋藤氏)

 このStorNext+CatDVという組み合わせにより、コンテンツ資産の管理が大幅に向上するという。

 「例えば、過去のコンテンツを活用してダイジェスト映像を作成しようとすると、フォルダツリー構造での管理では相当な時間がかかってしまいます。イギリスメディアの調査会社によりますと、映像クリエーターは1日に約25%もの時間を検索に使っているにも関わらず、30%は期待した検索結果が抽出できない、つまり1週間で考えると3時間(一日で36分)は完全に無駄な時間を検索に利用しているという結果が出ています。また同じ調査では、結局見つからずに同じメディア素材を買いなおすことが頻繁に発生し、コスト増(この調査では8人のチームで年間7万ポンド:1,100万)につながっているとしています」(齋藤氏)

株式会社リーンフェイズ テクニカルエンジニアの小林正樹氏
株式会社リーンフェイズ
テクニカルエンジニアの小林正樹氏

 「CatDVによって、映像データを保存するだけで効率よくメタ情報を吸い上げ、AIインテリジェンス機能により、これまで人の手で行ってきたタグ付けも緩和されたり、映像や音声を解析したりしてくれるので、ほしい素材をすぐに見つけ出すことができます。そのため検索にかかる時間が大幅に短くなるため、その分ほかの作業に避けますしコスト削減にもつながります」(小林氏)

 「昔なら、撮影時にシーン番号やテイク番号を真面目につけていたのですが、撮影効率が優先される現在は必ずしもそうもいかなくて、目的の映像を見つけ出すのがより困難になっています。それをCatDVがフォローしたり、例えばカメラについているGPS機能を活用してどこで撮影したかもメタ情報として管理することで、検索精度を高めています」(矢部氏)

 AIインテリジェンス機能は、現在AmazonやGoogleのサービスと連携しているが、今後NVIDIAのAI機能と組み合わせたり、将来的にはコンテンツ資産の管理をAIに作業の大半を委ねる時代になるという。

映像ファイルは、プレビュー再生することができ、メタ情報も確認できる。音声を解析してテロップ表示することも可能だ。
映像ファイルは、プレビュー再生することができ、メタ情報も確認できる。音声を解析してテロップ表示することも可能だ。

YouTubeなどを使った映像配信の事業化を考えているならまず導入を

 自社でコンテンツを作成し配信することに乗り出した一般企業は、映像制作のほうに気をとられ、その後のコンテンツ資産管理まで頭が回っていないのが現状だろう。

 「これまでメディア事業をやったことのない企業でも、配信事業を始めているところが急増しています。ライブ配信やスタジオも作って放送局のような仕事をしているところもあります。そういったコンパクトな制作チームが、撮影・編集したデータをどう管理すべきか悩んでいるというお客様の声をよく聞きます。

 そういったときに、一般企業が導入しがちな一般的なNASなどの共有ファイルシステムでは、コンテンツ資産管理面でもセキュリティ面でもお勧めできません。H4000 Essentialは、そういったコンパクトな制作チームにピッタリのシステムですし、拡張性も高いので今後増え続けるであろう膨大なコンテンツを効率よく管理するためにも導入を検討してほしいですね」(矢部氏)

 「クアンタムではこれまでエンタープライズ向けが中心だったのですが、今回のH4000 Essentialはコンパクトな制作チームから活用できることを目指して製品化しています。拡張性も高く、アーカイブ機能までサポートしているので事業が拡大しても安心して使い続けられます。また、ストレージと専用サーバ、MAMが1つになっているので、シングルベンダーで購入もサポートも、すべて行えるのがメリットです」(齋藤氏)

 これまでフォルダツリー構造でコンテンツ資産管理をしてきた人にとって、必要なコンテンツを探すのに時間がかかっていても、それが当たり前だと思っているのではないだろうか。DX化が叫ばれているいま、より一層コンテンツ資産は肥大化していくことは避けられない。StorNext+CatDVを組み合わせた本ソリューションなら、映像などのメディアファイルだけでなく、さまざまなファイルを一元管理でき、実際にその管理・検索方法を体感すれば、それまでの作業が無駄な時間であったことをすぐに理解できるはずだ。

 クアンタムでは、定期的に行われる各種イベントや展示会で製品紹介をしたり、本ソリューションを実際に導入している施設でどのように活用されているのかを実際に見ることが可能だ。興味のある販売パートナーやビジネスユーザーに是非、H4000 Essentialのコンテンツ管理、共有ストレージのオールインワン・ソリューションに触れていただきたい。

提供:株式会社アスク メディア&エンタープライズ事業部(アスク・エムイー)
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2022年10月31日

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