20代後半から30代は特に漠然とした悩みを抱えている? 「クォーターライフ・クライシス」をテーマにした検索データレポートを公開

~ 25歳から30歳は、仕事、結婚、貯蓄などに漠然とした不安がある様子 ~

ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する事業者向けデータソリューションサービスは、20代後半から30代が陥りがちな、漠然とした不安や焦りを抱える時期を指す言葉「クォーターライフ・クライシス」 に着目し、検索ワードから、25歳から30歳が抱えている悩みについて分析したレポートを公開しました。



■アラサーに立ちはだかる壁。クォーターライフ・クライシスにデータから迫る
リンク

「クォーターライフ・クライシス」とは、人生の4分の1(クォーター)が過ぎる20代後半から30代が陥りがちな、漠然とした不安や焦りを抱える時期のことを指す言葉です。社会人生活に慣れてきた一方、理想の人生と現実にギャップを感じたり、周囲と比べてしまうことによって、自分は何者なのか、何をしたいのか、どう生きていくのかといったことについて深く考え込む時期であり、「人生の低迷期」ともいわれています。

2001年頃から浸透し始め、アメリカやイギリスでは一般的な概念として広まっています。実際に海外の調査では、25~33歳の7割以上がクォーターライフ・クライシスを経験していることが報告されています※1。

※1 出典:リンク

「クォーターライフ・クライシス」と同様に、年齢に関係した心理状態の危機を表す言葉として「ミッドライフ・クライシス」という言葉があります。「ミッドライフ・クライシス」は、自分の人生やアイデンティティについて葛藤や悩みを抱く時期とされており、主に40代から50代が陥る危機として知られています。

まずはこれら2つのワードの検索ボリュームスコア※2の推移を見てみます。
[画像1: リンク ]

※2 検索者数の推計値を指数化したもの

「クォーターライフ・クライシス」の検索は、「ミッドライフ・クライシス」に比べ、2021年に大幅に伸びていることが分かります。 この時期に「クォーターライフ・クライシス」 について、PodcastやTwitterで取り上げられていたため、急速に認知が広まった可能性が考えられます。

次に、20代後半から30代は実際に不安や焦りを抱きやすい時期であるのかを検証するため、「漠然とした不安」「人生 焦り」「人生 低迷期」「20代 停滞感」などの「クォーターライフ・クライシス」に関するワードを含んだ検索※3をした人数の割合を、年齢層ごとに確認しました。

※3 「クォーターライフ・クライシス」に関するワードを含んだ検索は、以下の2つの条件を満たす検索と定義
   条件1:「不安」「焦燥感」「焦り」「停滞」「低迷」のいずれかを含む
   条件2:「漠然」「人生」「〇〇歳」「××代」のいずれかを含む

[画像2: リンク ]

QLC= クォーターライフ・クライシス (Quarter Life Crisis)

25歳から30歳あたりと、40歳から45歳あたりの検索者数割合が高く、それぞれ「クォーターライフ・クライシス」「ミッドライフ・クライシス」に該当することが推察されます。 特に25歳から30歳は、不安や焦燥感を抱く人の割合が大きく、まさにアラサーに立ちはだかる壁となっていることが分かりました。

続いて、実際に「クォーターライフ・クライシス」に直面する25歳から30歳についてさらに深掘るため、不安や焦燥感を抱くアラサーの考えごとを検索データから分類してみました。先程の「クォーターライフ・クライシス」関連ワード検索者のうち25歳から30歳を「クォーターライフ・クライシス」ユーザーと定義し、普段どのような検索をしているのか、カテゴリごとに特徴的なワード※4を抽出しました。

※4 ここでの特徴的な検索ワードとは、25歳から30歳全体のユーザーに対して、「クォーターライフ・クライシス」ユーザーに特徴的な検索ワードを指す。
[画像3: リンク ]

「クォーターライフ・クライシス」ユーザーの悩みが表れたカテゴリを見ると、どのような仕事をしたいか、転職すべきか悩んでおり、資格の取得も検討している様子が見て取れます。また、結婚を考える時期でもあり、「結婚できるか不安」といった検索も特徴的です。さらに金融・投資カテゴリから、同世代の貯金額を気にしている様子も表れています。

一方で「漠然とした不安」「人生 不安しかない」など、具体的に何に不安を感じているのか整理できていない人もいることが分かります。加えて、このような悩みや不安がストレス・プレッシャーとなり、「うつ病」「不安障害」などのこころの病にも影響している可能性が考えられます。

最後に、前向きになるためのヒントが表れたワードを抽出し、カテゴリごとに分類した結果がこちらです。
[画像4: リンク ]


「クォーターライフ・クライシス」に直面する人々は、書籍や映画に刺激を受けることや、「一人旅」「一人カラオケ」のように自分だけの時間を過ごすことを検討していることが分かりました。また「隣の芝生は青い」「自分の人生を生きる」などの検索も特徴的であり、"人と比べない"という考えにたどり着きやすいことがうかがえます。

■アラサーに立ちはだかる壁。クォーターライフ・クライシスにデータから迫る
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レポート内容や、レポート内の図表等は媒体でお使いいただけます。「ヤフー・データソリューション」とクレジット記載いただくようお願いします。また可能であればレポートのURLの掲載もご検討ください。

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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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