Norbert Preining氏による【DebConf 2018 in 新竹 レポート】を公開

アクセリア株式会社の研究開発部社員であるNorbert Preining氏による、コラム連載を更新しました。 https://www.accelia.net/column/research/

第16回:DebConf 2018 in 新竹 レポート

「Debianプロジェクトとは」
 Debian Developers Conferenceは毎年開催され、今年は7月29日から8月5日の日程で、台湾の新竹で開催されました。2000年に設立して以来、この年次会議がアジアで開催されたのは初めてでした。

 Debianプロジェクトはフリーでオープンソースなソフトウェアを完全にベースとしたすべての必要なユーティリティとプログラムとともにコンピュータオペレーティングシステムを作成するために、1993年に設立されました。

 これはLinuxカーネルをベースとして、50,000を超えるフリーでオープンソースのソフトウェアパッケージが、主にボランティアによって構成されるチームによって管理されています。

 Debianシステムには、インターネットブラウザー(Firefoxなど)、オフィススイート(LibreOfficeなど)、さまざまなメールユーザーエージェント、写真とビデオ編集ソフトウェアなど、現代のデスクトップ環境に必要なすべてのプログラムが含まれています。

 しかし、Debianはデスクトップによく使われるだけでなく、高い安定性、優れた保守性、そして最高レベルのアップグレードパスがあるため、サーバー環境にもよく利用されています。


「DebConf(Debian Developers Conference)について」
 「DebConf」は毎年開催されるDebian Developers Meetingで、Debianに関心を持つすべての人が、さまざまな技術的・社会的プロジェクト関連の話し合いに関する密接な協議プログラムのために集まります。
この会議は2000年以来毎年開催されていますが、2018年は台湾の新竹にある國立交通大學で、アジアで初めてのDebConf開催となりました。

 私は10年以上にわたりDebian開発をしていますが、初めてDebConfに参加しました。 そして、下記2つのプレゼンテーションを行いました。
 ・「Neo4jとDebianのパッケージの分析(Analysing Debian Packages with Neo4j )」
  (アクセリアコラムでも関連記事があります:コラム1リンク、コラム2リンク、コラム3リンク
 ・「漢字での組版の状況(Typesetting with Kanji (with TeX in Debian))」


「いくつかの発表内容を紹介します」
 同時に3~4つのセッションがあるため、残念ながらすべての発表を聞くことはできませんでした。私が出席し、面白いと思ったいくつかの発表のサマリーを紹介します。(タイトルをクリックすると、DebConfページが開きます)

■Heightening security of package distribution by Benjamin Hof
 開会式の後、Benjamin Hof氏は、パッケージの配布におけるより良いセキュリティについての発表をしました。アイデアは非常に有望に見え、実際のリポジトリ管理にどのような方法があるのかがわかりました。

■Debian Science and Debian R Packaging by Andreas Tille
 Andreas Tille氏は、これらの分野におけるパッケージング活動について報告しました。Andreas氏は、パッケージをすばやく作成・更新することが可能なスクリプトを発表しました。簡単なパッケージングを反映し、アップロードできるものには非常に厳しい規制があるCRANには大いに感謝しています。CTAN(TeXアーカイブ)は残念なことに歴史的に厳しい規則を持っていないので、パッケージングはずっと難しくなります。

■git-debrebase by Ian Jackson & Sean Whitton
 git-debrebaseはgitでDebianパッケージを管理するための新しいツールです。 私はgitのトリッキーな使い方に非常に感銘を受けました。しかし、残念ながら、1つ弱点が残っていました。現在は、gitの大きな特徴の1つであるバラバラになったgit履歴の管理機能に対処できずに、コラボレーションを完全にサポートしていません。 幸いにも、QAセクションで質問したところ、普通のブランチの場合は問題ないとのことでした。


・・・ここから先は、アクセリア株式会社で公開中のコラム本編でご覧ください。
本編ではリンクや画像も用意しております。
リンク


【アクセリア株式会社の研究開発部社員:Norbert Preining氏のコラム】
・第1回:今さら聞けない、機械学習/ディープラーニングとは!?リンク
・第2回:最新の機械学習の代表、ニューラルネットワークとはリンク
・第3回:手書き数字を認識する機械学習リンク
・第4回:畳み込みニューラルネットワークリンク
・第5回:機械学習における今後の展開リンク
・第9回:Analyzing Debian packages with Neo4jリンク
・第10回:Analyzing Debian packages with Neo4j - Part 2 UDD and Graph DB Schemaリンク
・第11回:Analyzing Debian packages with Neo4j - Part 3 Getting data from UDD into Neo4jリンク
・第12回:Specification and Verification of Software with CafeOBJ - Part 1 - Introducing CafeOBJリンク
・第13回:Specification and Verification of Software with CafeOBJ - Part 2 - Basics of CafeOBJリンク
・第14回:Specification and Verification of Software with CafeOBJ - Part 3 - First steps with CafeOBJリンク
・第15回:Specification and Verification of Software with CafeOBJ - Part 4 - Modulesリンク

【アクセリア株式会社の研究開発部社員のコラム】
・第6回:アクセリアが手がけるP2P (Peer-to-Peer)リンク
・第7回:効率的な検索を可能にする、グラフデータベースリンク
・第8回:アクセリアにおけるディープラーニング適用例リンク

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