今回両社は、クラウドストレージへのデータの自動バックアップや重要度に応じたデータのティアリング(階層化)機能を持つストレージアプライアンスであるストアシンプルを活用し、企業内のストレージとクラウドストレージをシームレスに連携させる、ハイブリッド型のストレージ環境を提供します。本システムの特徴は以下のとおりです。
クラウドストレージを活用し、安価にバックアップストレージ環境を構築
本システムでは、ストアシンプル内に保管されたデータを、IIJのクラウドストレージであるIIJ GIOストレージサービス FV/Sのサーバに自動的にバックアップします。バックアップ先としてクラウドストレージを活用することで、データの増減に合わせた容易なストレージ拡張ができるため、バックアップストレージ環境の構築、運用管理にかかわるコストを抑えることができます。また、IIJ GIOストレージサービス FV/SがREST API型クラウドストレージであることに加え、ストアシンプルがAPI連携をサポートするため、データ連携に際してお客様側での追加開発が一切必要ありません。
IIJが提供する高品質なクラウドストレージを利用し、低遅延で安定したバックアップ環境を提供
今回の協業により、IIJ GIOストレージサービス FV/Sをストアシンプルの接続先クラウドストレージとして選択できるようになりました。バックアップストレージ環境が国内にあることで、お客様はより遅延が少なく、日本企業が求める品質や安定性を兼ね備えたストレージ環境を利用ことができます。
セキュアにデータバックアップを実現
クラウドサービスの利用を検討する企業の中には、セキュリティ面の不安が理由で導入を断念するケースが多いと考えられています。ストアシンプルにはAES※256によるデータ暗号化機能が標準で備わっているため、クラウドストレージにインターネットを介してデータの保管やバックアップを行う場合でも、セキュアにデータを転送することができます。更に、データは暗号化された状態でクラウドストレージ上に保管されるため、高いレベルでセキュリティが担保されます。
※AESは欧州の暗号化規格NESSIEや日本の暗号規格CRYPTRECでも採用されています
企業が取り扱うデータ量は近年、増加の一途をたどっており、データ量の増加に合わせて企業のストレージシステムの拡張を続けていくことは、コストや運用管理の面で限界に来ています。しかし、内部統制やBCPなどの観点から、ストレージ内の全データを安全な場所に長期保管することが求められおり、企業にとって安価でセキュア、さらに容易なスケールアウトを実現するストレージ環境の構築が喫緊の課題となっています。
IIJとマクニカネットワークスは、コストやセキュリティなどが課題となって今までデータのバックアップやティアリング環境を構築できなかった企業などに対して、本システムを提案し、積極的に販売活動を行なっていきます。また両社は今後、マーケティングや技術面においても相互に協力し、2012年度末までに30顧客の獲得を目指してまいります。
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