ヤマハの中小規模拠点向けVPNルーターの新モデル「RTX1200」が発売された。
SOHO向けルーター市場シェアNo.1を誇るヤマハルーター(IDC Japan調べ)。その定番モデル「RTX1100」の後継製品となるのが「RTX1200」だ。「RTX1200」は機能・性能・インターフェースにおいて大幅にモデルチェンジしているにもかかわらず、従来から評価の高かった低消費電力、ファンレス、コンパクトな筐体といったポイントはしっかりと踏襲されている。
気になる価格は「RTX1100」同様、11万8000円(税別)と据え置きになっており、加えて無償保証期間が1年から3年に延長されている。イニシャルとランニングの両コスト面でもしっかりと配慮されている。
この「RTX1200」について、総販売元である住商情報システム株式会社(住商情報システム)プラットフォームソリューション事業部門 ITプロダクト&サービス事業部 ネットワークプロダクト部の横山 悦巳氏、橋本 健太氏に話を聞いた。
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ブロードバンド環境に対応した企業ネットワーク構築に最適! コストパフォーマンスに優れたアクセスルーター YAMAHA ROUTER Series(ヤマハ RT ルーター)
前モデルから大きく変身 中小規模拠点向け 次世代VPNルーター標準機「RTX1200」
マルチインターフェース対応
WAN/LANの全ポートでギガ対応
本体前面には、合計10ポートのLANポートとISDNポートが装備される。さらにUSBポートとmicroSDスロットを装備している。
まず注目される点は、全ポートがオールギガ対応になっている点である。WAN側2ポート、LAN側のスイッチングハブ8ポートの合計10ポートがすべてギガに対応している。現在拠点向けにギガアクセスを導入している企業はまだまだ一握りではあるが、将来的なNGN(次世代ネットワーク)の普及により、拠点でのギガアクセス導入も進展するものと予想される。今から「RTX1200」を導入しても将来的なギガアクセス導入時にルーターを置き換える必要がなく、結果的にコストを抑えることができる。
対するLAN側はサーバやL2スイッチを起点としてギガ化が先行している。こちらは従来ルーターが速度を100Mbpsに落とす要因となっていたが、「RTX1200」はLAN側8ポートもすべてギガ対応のため、LAN側のスループットも落とさずにすむ。
携帯データ通信にも対応
従来、ルーターといえば有線インターフェースのみであったが、この「RTX1200」は携帯データ通信サービスにも対応している。携帯データ通信も技術革新により、下り最大7.2Mbps、上り最大384Kbpsといった広帯域サービスが提供されており、WAN回線としても十分利用可能なものとなりつつある。「RTX1200」ではUSBポートが搭載されており、このポートにUSB型データ通信端末を接続することで携帯データ通信をWAN回線として利用できる。
利用シーンとしてはメイン回線のバックアップ回線としての利用はもちろん、フレッツ未提供エリアや有線での引き込みが困難な施設でのメイン回線としての利用や有線の開通までのプリ回線としての利用も有効である。なんといっても基地局工事だけで済んでしまうため、開通に伴う作業調整が不要であるという構築時の利便性が大きなメリットになる。
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前モデルから大きく変身 中小規模拠点向け 次世代VPNルーター標準機「RTX1200」
大幅な性能向上
ギガビット複数WAN回線を利用するネットワークソリューションの例
「RTX1100」からの大幅な性能向上も見逃せない。
インターフェースがギガになっていることもあり、ルーティング性能は最大1Gbpsを実現しており、AES+SHA1利用時におけるVPNスループットも最大200Mbpsと大きく向上している。VPN対地数も「RTX1100」の30対地から100対地に拡張されており、フルメッシュの中規模ネットワークにも対応できる仕様となっている。
またNATセッション数も4096から20000に拡張され、多くのセッションを張るようなウェブ系アプリケーションにおいても十分耐えられる仕様となっている。OSPFやBGP4といったダイナミックルーティングでの経路数エントリー数も拡張されており、より大規模なネットワークへも対応できるようになっている。
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前モデルから大きく変身 中小規模拠点向け 次世代VPNルーター標準機「RTX1200」
ふんだんに盛り込まれたグリーンIT対応技術
住商情報システム株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
ITプロダクト&サービス事業部
ネットワークプロダクト部
営業推進チーム
橋本 健太氏
ヤマハは国産メーカーとして、早くから環境負荷の少ないモノづくりを理念として掲げている。そのDNAはルーターにおいても息づいており、ヤマハルーターは他社製品と比較しても電力消費が格段に少ない。
この思想は「RTX1200」でも活かされており、ギガ10ポートで最大消費電力が16Wとなっている。他社のギガアクセスルーターがギガ6ポートで30〜40W程度であることからも、この消費電力がいかに画期的な値であるかがわかる。
本製品では、搭載するCPUの選定はもとより、LANポートごとのシャットダウンコマンドの実装やISDN未使用時の消費電力抑制機能、USBポートの未使用給電停止コマンドからLEDランプの輝度を下げるコマンドまで実装するという徹底ぶりである。メーカーとして徹底的に消費電力低減に取り組んでいる姿勢が伝わるとともに「RTX1200」はグリーンIT対応製品として高く評価できるだろう。橋本氏がこう語る。
「低消費電力を実現するため、ヤマハがこれまでに培ってきた技術をふんだんに盛り込んでいます。RTX1200は搭載している高効率電源が自社設計であるほか、使用部品の選定段階から低消費電力を意識するなどの徹底ぶりです。またルータービジネス開始時から継続しているファンレス設計へのこだわりも挙げられます。消費電力を抑えるだけではなく、静音性や故障率の低減などの付帯メリットもありますし、もちろんEUの環境規制である“RoHS規制”にも対応しています。グリーンITに敏感な公共機関や企業には自信を持って提案できます」
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前モデルから大きく変身 中小規模拠点向け 次世代VPNルーター標準機「RTX1200」
運用系機能の強化
背面の電源スイッチには、誤作動防止の電源スイッチなどが付属。
運用面での新機能として、トラブル発生時に電源スイッチをオフ/オンされても内部のログが消えない機能が実装されている。
従来のルーターでは、内部のログをメモリ上に展開しているため、電源スイッチをオフ/オンされると内部のログは消えてしまう。一般的にエンドユーザーは状態復旧を優先するため、トラブル発生時には電源スイッチのオフ/オンにより現象を回避する傾向がある。これでは原因分析が進まない。エンドユーザーの電源スイッチのオフ/オンによるログ消失でトラブルの原因究明に苦労したシステムインテグレーターにとっては魅力的な機能といえる。
横山氏はこの機能について、「電源が切られた時に本体のメモリ上のログを保存してから待機状態へ移行するようにしています。そのため不具合の原因解析が容易になるなど、トラブルの早期解決に役立ちます。これも、電源を自社で設計するヤマハならではの機能です」と説明する。
また、内部ログ領域も従来の500行から10000行に大幅に拡張されており、詳細ログモードに設定しても、内部にかなりのログを蓄積することができる。ログを蓄積したいユーザーはSyslogサーバを立てるとなると、それなりの準備や投資が必要なため「RTX1200」のmicroSDスロットを活用して、microSDメモリに出力する方法が有効であろう。
このmicroSDメモリを、運用面でほかにもいろいろなシーンで利用できるのも大きな特長である。たとえば、microSDメモリにはログだけではなく、設定ファイルやファームウエアを保存しておき、ここからルーターを起動できる。もし現用の「RTX1200」が故障したとしても、microSDメモリに設定ファイルやファームウエアを保存しておけば、microSDメモリを予備機に差し替え、電源を入れるだけで交換が完了できるため、ルーターについて詳しい知識がない人でも簡単に交換作業を行うことができる。
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前モデルから大きく変身 中小規模拠点向け 次世代VPNルーター標準機「RTX1200」
年内までの購入者向けキャンペーンを展開
住商情報システム株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
ITプロダクト&サービス事業部
ネットワークプロダクト部
営業推進チーム
チームリーダー
横山 悦巳氏
冒頭でも記載したように「RTX1200」は、中小規模拠点向けVPNルーターの定番となっている「RTX1000/RTX1100」の後継機である。価格も11万8000円(税別)と据え置いて、しかも無償保障期間が3年に延長されている。「RTX1000/RTX1100」ユーザーはもとより、他社機を利用しているユーザーにも次のネットワーク更改には十分検討に値する一台と言えるだろう。横山氏は「RTX1200」の発売に伴い、購入意欲を高めるためのキャンペーンを企画していると言う。
「現在グリーンITがIT業界のキーワードになりつつあります。従来はデータセンターに設置するサーバや大型スイッチにフォーカスされていましたが、今夏、小型ルーターが(政府の環境施策の一環である)“トップランナー基準”対象品目に加えられた通り、今後はオフィスに設置するVPNルーターも低消費電力化が必然的に求められてくると予想しています。ヤマハは日本のメーカーですから、以前から環境負荷の少ない製品作りを意識しています。ルーターも他社機とカタログの消費電力欄を見比べていただけるとわかるのですが、格段に消費電力が少ないです。私どもはヤマハルーターの総販売元として“ヤマハルーター=グリーンルーター”というイメージをPRしていきたいと考えています。今回の発売に伴うスタートダッシュキャンペーンとして『エコライフプレゼントキャンペーン』と称してエコロジーな景品を購入者に抽選でプレゼントします。是非、http://www.scs.co.jp/yamahaを参照してみてください」
VPNルーターの購入を検討しているのであれば、住商情報システムに相談してみてはいかがだろうか。
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