企画特集 : さくらのVPS(さくらインターネット)
さくらのVPSは破壊的イノベーション
9月1日に、さくらインターネットのVPSサービスがスタートした。ついにというべきか、ようやくというべきか、いずれにしろさくらインターネットによるVPSが、多くのユーザによって待たれていたことに違いはない。
さくらの田中邦裕社長は、折に触れて「VPSサービスはやらない」と公言していた。それにも関わらず、これだけさくらのVPSが期待されていたのは、レンタルサーバ事業者のトップランナー的存在であることの証だろう。
「さくらのレンタルサーバを始めて6年が経って、初心者向けには改良が進んで来ましたが、上級者向けには物足りない存在になっていた。そこをブレイクスルーする存在としてVPSが当てはまった」(田中社長)
「劣化専用サーバは提供しない」とまで言っていたさくらが、自信を持って提供するVPSとはどのようなものなのか。
自由度の高さを証明するコントロールパネル
管理は専用のコントロールパネルが用意されている。ここからサーバの起動や停止、再起動などが可能だ。もちろんCPUやネットワーク、ディスクI/Oなどの負荷状態もコントロールパネル上でモニタリングできる。
コントロールパネルの機能で特徴的なのはリモートコンソールだ。ブラウザ内から仮想サーバのシリアルポートに接続されたコンソールを操作できるため、サーバが応答不能になっても、ほとんどの場合はここから操作出来る。
シリアルコンソールすらも受け付けなくなった場合は、最後の手段としてOSの再インストールになるが、それもコントロールパネルから簡単に実行できる。パスワードの入力以外はクリックだけで簡単にできるため、すぐにまっさらな環境を取り戻せる。
専用サーバの場合、再起動やコンソール作業などを行なう場合、実際にデータセンター内で行なう必要がある。しかし、VPSならば、すべてWeb上で行なうことができる。これは、ネットワークに繋がったサーバを自由に使い倒したいというユーザには、非常に魅力的だ。
ちなみにOSの再インストールはマニュアルには「数分程度」かかると記載されているが、サーバの状況によっては1分足らずで完了した。驚くべき速さで、これなら心置きなく再インストールを実行できる。つまり、さくらのVPSは、初心者からギークなユーザまでが、思う存分に使いたおすことを想定したサービスなのだ。
その自由度の高さを示す例として10/8よりCentOS、Ubuntu、FreeBSD、Debian、Fedoraの32bit/64bit版など全5種・10バージョンの「カスタムOS」が提供開始となり、ユーザーが選択可能なOSラインアップが大幅に拡充されたことが挙げられる。
すでにネット上では、カスタムOSの提供開始前からユーザによるさまざまなOSのインストール事例が紹介されており、田中社長自らもFreeBSDのインストール方法をブログで公開している。
VPSに限らず、さくらのサービスの魅力のひとつには、ユーザ数が多くユーザコミュニティも発達しているため、事例がブログなどで数多く紹介されているという点がある。その利点はVPSにも引き継がれており、たいへん心強いことだ。
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