社内SNSやソーシャルメディアを活用して企業危機を克服せよ!!
「社内SNSのパイオニア「ビートコミュニケーションは国内最大級の企業向けSNSの導入実績をもつ会社だ。今回はその成功の秘訣と、ソーシャルテクノロジーの本質とは何かを同社の村井社長にナレッジマネジメント学会の山崎氏がインタビューを行った。
(中)Beat Communication 代表取締役社長 村井亮氏
(右)同社広報 加冶まゆみ
企業のソーシャルテクノロジーとの付き合い方
山崎 今、まさにソーシャルメディアなどのソーシャルテクノロジーが全盛の時代ですが、村井さんは、企業はどうやってソーシャルテクノロジーと付き合っていけば良いと考えますか?
村井 まず大きな分類として企業のソーシャルメディアの使い方は、外向きと内向きの2種類に分けられると思います。外向きにはtwitterやUSTREAMなどのソーシャルメディアを活用して、企業が独自のメディアを自由に発信することが可能になります。
山崎 そうそう、例えばUSTREAMなどのソーシャルテレビを使うことによって企業による自主放送、記者会見や新商品発売の展示会、イベントのスポンサー等ライブで流せるようになりますね。テレビや新聞広告に比べれば、安価でリアルタイム性の高いPR手段です。
村井 この前、ソフトバンクの孫さんがUSTREAMで決算発表していましたね。実は僕もつぶやきに参加しましたが(笑)。
山崎 ビートコミュニケーションもUSTREAM活用しているじゃないですか。『ソーシャルメディア大予想』には私や神田さんやTech Crunchの記者のSerkanさんも出演しましたし。
村井 放送2日前に山崎さんと話していて、いきなり始めちゃいましたね。自主放送は当初の予想よりは簡単でした。準備時間がなくて音声はイマイチでしたが(笑)。今やiPhoneひとつで自主放送ができてしまう時代ですからね。
山崎 新聞やテレビでPRするとなると1000万円くらいから、数億円単位のお金がかかる。それにマスメディアとしての新聞やテレビは、ネットと直結していないために効果が測定できない。その結果、マーケティング企業側でインターネットの理解が深まるに連れて広告費がマスメディアからネットへとシフトし始めています。一般的に企業はどのようにしてtwitterやUSTREAMで効果的にPRするのがいいと思いますか?
村井 色々な方法がありますが、twitter名物の「bot」を作るという手もありますね。robotの一部をとってbotというのですが、プログラムが自動的に情報を集めてフルオートで返答してくれる管理人不要なサービスです。大きく分けると、一方通行配信型と人口知能の2種類あります。「wakatter」など自分の発言に共感してくれるbotは有名ですよね。またユーザー向けミニブログを自社で始めてしまうという手もあります。弊社でもミニブログを開発しておりまして、大学生のためのミニブログ「Pal」を明治大学の学生団体に導入頂き、先日、正式にオープンしました。
山崎 今後はインターネットを活用した企業の自主放送の時代になることは間違いないですね。欧米でFacebookやGoogle Buzzにシェアを奪われている点から見ても、twitterの仕組みは単独で使うよりも、他のメディアと連携させると強みが発揮できるメディアであることは明らかです。またtwitterの仕組みが日本社会で革命的なのは、欧米流の「開かれた軽やかな社交」を社会にもたらした点でしょう。mixiは組織を超えた社交を戦後の日本社会にもたらしました。そして職縁社会を超えて進みましたが、未だ仲間内だけの内向きの社交でした。こう言った軽い感じの社交の出現はtwitterが初めてです。これは従来のSNSには欠けていた点ですよね。今は社会がどんどん溶け、パラダイムシフトも起きる時代。
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