製品情報

K14P

AKG

K14P

【主なスペック】
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ユーザーレビュー

2005年11月08日 20時42分
◆総合評価
この価格帯の中では上質な音を聴かせるイヤホン。凄味こそ無いが、その軽やかさ・さわやかさが万人受けしやすい。これがK14pの個性であるが、淡々とした鳴り方には物足りなさを感じる向きもあるだろう。

◆デザイン
振動板を穴あき金属板とネットでガード、ハウジングはオーソドックスなデザインに独自のフォルムを盛り込んで微妙にかっこいい。Y字ケーブルにスライドボリューム付き。

◆音質
高域は整然と鳴るタイプで、各帯域とのバランスで良く出ているように感じるが、ハイエンドの伸び自体はこの価格帯の中でも並程度であり、特に突出している訳ではない。音質的には細かい音もキチンと拾って鳴らす丁寧な音である。

中域は音の立ち上がり/立ち下がりは悪くないが、全般的に抑揚を抑え気味に表現し、耳に付く刺激的な音もなく淡々と鳴る。さわやかさに通じる部分ではあるが、滑らかさや色っぽさがある訳ではないので、声が乾き気味になる事もあり、粒は細かいけれども何かざらついた印象が残る。

低域は重低域の低い帯域辺りから下はストンと落ちていて、さっぱり出ない。重低域の高めのところに山を作って不足感を補っているタイプだ。ただし、こういったタイプに良くある“量感でごまかすタイプ”と言う訳ではなく、山は中高域とのバランスを取る程度に抑えてキレを維持しており、下品な低音にはならない。

全体的に落ち着いていて自然な鳴り方をするが、各帯域とも軽い音になる傾向がある。ここ一番と言った所で厚みの無い薄い音が出てしまい、何か物足りなさを感じてしまう。優しくて頭の回転も速い良い人なんだが魅力に欠けると言った感じ。音質的には結構良い線まで行っているだけに、マイナス面の印象が強く残ってしまうのかも知れない。

◆コストパフォーマンス
最初はこの値段でここまで楽しめれば十分と思ったが、もう少し、もうちょっとが後から湧いてくる。

◆使いやすさ
16mm径の大きめタイプなので、このサイズ自体が苦しい人には向かない。ハウジングは要所要所で肉抜きされており、装着感も良い。

◆ナイスか?
ナイスであるが、もう一つ上の音が欲しくなる点が長所でもあり短所でもあり・・・。

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