製品情報

Norton Ghost 10.0

シマンテック

Norton Ghost 10.0

【主なスペック】
【発売日】
2005年09月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2005年11月04日 02時59分
Ghost10が出ましたの、早速購入して使用してみました。こちらのレビューのリストにこの製品が載る前にはもう使い始めてましたので、やむなくGhost9の方に書きましたが、晴れてこちらにレビューを書き直すことが出来ます。


ではまず、大上段に構えまして(笑)。
こういう製品は、システムに問題が全く無いときには、無用の長物と化すものです。従いまして、「いざ」と言うときにどのように備えるかという事が問題かと思えます。言い換えれば、「安心感」にどれだけ投資できるかと言う事かもしれません。
昨今のPC、特にノート型のPCに於いては、リカバリ情報をハードディスクそのものに格納している場合が多いですね。トラブルを解決できるスキルがおありの方でも、ハードディスク自体に問題が生じた場合などでは、時としてお手上げになりうるのであります。
また、比較的スキルのない方の場合、こうしたシステムのバックアップ作業自体がご自身のスキルを超えている場合があって、手に負えない場合もあるでしょう。
この製品および前作のGhost9では、こうしたスキル上の問題がかなり改善されています。
ごくごく普通のWindowsアプリケーションのようにインストールしておけば、システム全体のバックアップ/特定のフォルダ/特定の更新などを、実に容易にバックアップしてくれます。その設定も非常に容易であり、ことさらにスキルを要しません。一万円を切る価格で、実に手軽に大きな安心が得られます。
実は、競合他社の製品も中々良いのですが、やはりシマンテック社のブランド力は魅力ですね。そのブランド力がまた、安心感の源でもあるわけですので、二重の安心感が得られます。いや、ブランド信仰かもしれませんけどね。
昔のこうした類のソフトウェアでは、バックアップ時にも回復時にも比較的スキルを要したのですが、それを劇的に簡単にしたという点で、コストパーフォーマンスには最高点を与えても良いのではないでしょうか。


上の「コストパーフォーマンス」と言う点でも触れましたように、非常に簡単に使えるようになっています。使いやすさと言う点でこそ、最高です。
システム全体のバックアップが、Windows上から行えるために、バックアップ先のデバイスを認識させる手間が大幅に省けます。これが最大の魅力ですね。
そのほか、重要なデータの更新やWindows Update等に伴うシステムの更新も、Windows上からごくごく容易にバックアップイメージに反映させることが出来ます。いつトラブルが起こってリカバリーの必要が生じた場合でも、最新の環境に復帰させることが可能です。
そのリカバリーの方法も、実に簡単であります。CDからシステムを起動可能ならば、インストールCDそれ自体が起動可能CDですので、これを用いてリカバリー出来ます。操作画面はあっけないほど単純明快で、実に分かりやすいものです。無論USB接続のCDドライブでも、変なドライバを要するモノを除けば、全く問題なく活用できます。これは、WindowsXPをベースにしたと思われるSymantec社チューンのWinPE環境のお陰だと思われます。
欠点があるとすれば、まず回復CDで起動する際の遅さでしょうか。これはかなり掛かりますよ。
それともう一点、アクティベーションの様な事を要求されます。ネット環境が無くてドライバ等の入手が難しいPCこそ、バックアップをぜひ行いたいわけですから、これはちょっといただけませんね。


バックアップという行為を、簡単にしたと言う点では比類の無い功績があるソフトだと思われます。高度な機能を、簡単に。
正に最高点を与えるべきソフトだと思います。

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ええと、以上はフツーにこのソフトを使う際のレビューです。以下の情報は、魔道/邪道の用法ですので、もし何かトラブルが生じても全く自己責任で情報を活用してくださいね。←お約束。
内容は、Ghost9に追加レビューで書いたことのコピペに近いモノです。

で、今度のGhost10には凄い機能が加わっています。パッケージにも宣伝にも、メディアにも発表されていない機能です。それは、「WinPEから起動してくるGhost2003が、フルパッケージになった」事です。
Ghost9を使用していますと、バックアップイメージの「作成」については、相変わらずMS-DOSを操作して、Config.sysやAutoexec.batをシコシコ書かねばなりませんでした。「復元」の際にだけ、WinPEが標準でサポートする色々なデバイスに保存しておいたバックアップイメージを利用することが出来た訳です。これは、Ghost9が搭載している「Ghost2003 on WinPE」が、いわば機能限定版だったからでした。
所が、Ghost10の場合、「Ghost2003 on WinPE」は、機能限定版ではありません。すると、どうなりますか?Ghost2003 on WinPEからバックアップイメージが作成できるのではないでしょうか。もう、Config.sysやAutoexec.batとはおさらばです!
Ghost10の場合、WinPEを起動して、その後「復元」と言うメニューから「レガシーなGhost2003のイメージで復元する」を敢えて選びます。すると、「Ghost2003 on WinPE」が起動してきます。そのメニューは、Ghost9時代とは、全く異なっており、「バックアップイメージを作成する」が可能になっております。素晴らしい。
特に安定して使用できたのは、1394経由で外付けハードディスクです。テストのつもりで、バックアップイメージを「Ghost2003 on WinPE」から「作成」、ついで「復元」してみましたが、完全に機能していました。
この方法で行けば、システム内にGhost10をインストールする必要がありません。信頼できるシマンテック社の製品であるとは言え、出来れば普段から使わないソフトをシステムに入れたくは無いものです。それが、ついについに可能になったのであります。

この魔道の用法が本当に使えるのか、既に2台のPCで試して見ました。Desktop Mebius(超改造品)、及びSonyのVAIO PCG-NV77Mです。テストの内容としては簡単で、Ghost10(Ghost2003 on WinPE)をCDブートして1394接続したハードディスクにイメージを作成し、一旦電源を切ってからまた書き戻してみる、と言うものです。まあ、実にあっけなく両機種とも起動してきました。
次に、ネットワーク上の他のPCにイメージを保存してみると言うテストも行ってみましたが、見事に失敗です。「Ghost2003 on WinPE」では、ネットワークのNetBios名として「Workgroup」がデフォルトで使用されており、私の所のNetbios名と違っていたためです。もう少し頑張ればネットワーク上のPCにも保存できたのでしょうが、面倒でやめました。1394で十分高速でしたので。

以上、メーカーから怒られる情報でした。
でも、こうした機能を搭載してくるシマンテックという会社は、本当に素晴らしいしゃれっ気のある会社だと思います。これからも使い続けますので、ご容赦を。

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