製品情報

コンパック

PRESARIO 1929

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ユーザーレビュー

2001年08月03日 00時00分
 2000年12月1日に某店で展示品を購入しました。税込みで69,625円とうい販売価格は未だに理解に苦しみます。当時Sofmapの買取り価格で9万円以上していたのですから。そのまま転売してしまおうとも思いましたが、速攻でハードディスクを20GBに換装、メモリも192MBに増設、WindowsMeとRedHat Linuxをぶち込んで使い続けることにしました。
 基本スペックは、モバイルCeleron400MHz、64MBのメモリ(192MBに増設済)、6.4GB(20GBに換装)のハードディスク、13.3インチ TFT XGA カラー液晶、DVD-ROMドライブ搭載…、CPUの性能が見劣りするくらいで、今でも十分使えるレベルにあると言えます。
 ところで、破格とも言える販売価格の理由は…。液晶上部あるかすかな擦り傷か、展示品であったための若干の汚れか、それとも値段の付け間違いか。今となっては知る由もありません。
 さて、肝心の使い勝手ですが、取り立ててこれという欠点はありません。ただ、IBMのThinkPadなどと比べるとキーボードはおせじにも使いやすいとは言えません。インターネットやメールにダイレクトにアクセスするための「イージーアクセスボタン」は、OSを替えると使えなくなってしまうので全く使っていません。実際Linuxを使用する場合は何の機能も果たしません。初めて使う人に配慮しているつもりでしょうが、このような独自のハードウェアを付加したパソコンはあまり評価したくありません。それと液晶部、いわゆる蓋の据わりがいまひとつよくありません。遊びが多すぎるようで少し触るだけで最上部が2cm以上動いてしまいます。もしかしたら、この辺りが個体差で、販売価格が安かった理由なのかもしれません。DVDは付いていても、実際にはCD-ROMとして使うケースがほとんどで、ありがたみはあまりありません。また、DVDタイトルを楽しむには液晶の追従性の限界を考えると、大きな期待を持たない方がいいでしょう。また、このモデルの特徴である「ウエッジ」…FDとDVDを切り離せるようしたもの…は、取り外すと本体がThinkPad560程度になり、携帯性が向上するのですが、CD-ROMを外付けにしたマシンと使い勝手では大差ありません。本当に便利なものなら、他のメーカーも真似をしてくるはずです。「ウエッジ」と同様なものは、かつてDECのHiNoteUltraにもありましたが、こういった形式のパソコンは大きな市場を生まないことは既に実証済だと言えるでしょう。
 とはいえ、今でもモバイルCeleron400MHzを搭載するノートパソコンは、2001年8月現在で、中古でも7万円以下のものはない状況ですので、コストパフォーマンスは満足行くレベルです。展示品や中古パソコンを選ぶ際は、その機能をどう評価するかよりは、欠点をどのように評価するかということの方が重要です。今回のPRESARIO1929も、イージーアクセスボタン、使い勝手の?な「ウェッジ」、気に入らないキーボードの作り、それらの欠点(個人的な好みによるものですが)があって、実売価格を高いと見るか、安いと見るかということです。今回は欠点には目をつむる、というよりは、このようなささいな欠点のおかげでこれだけ安くなるなら欠点も大歓迎という訳です。
 ところで、X86系のOSはWindowsMeが最終で次が出ないそうです。ということは、これからX86系のパソコン上で進化していくOSはLinuxが有望になるのでしょうか。PRESARIO1929はいずれLinux専用マシンにしたいと考えています。Linuxマシンとして見た場合、内蔵モデムが認識できないことが欠点ですが、Lanカードを付ければADSL当高速インターネットに接続できるはずなので、Linuxマシンとしてならば、今しばらく現役を続けられるスペックのマシンでしょう。いや、Linuxで行くならCeleron(233MHz)でもかなり引っ張れるような気がします。

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