一言でいうと「MP3プレイヤー機能付き USB コンパクトフラッシュ（CF）カードリーダ／ライタ」。MP3プレイヤーとしては必要最低限な機能といったところでしょうか。

購入目的は「通勤時に英会話教材を聞くため」。
録再ポータブルMDを使用していたのですが、旧型なもので「デカい・重い・音飛び」の三重苦。かといってポータブルCDではスーツのポケットに入らないので鞄を網棚に置けない。…というわけで、
「軽くて」
「小さくて」
「通勤往復３時間再生可能」
「電源は単３か単４」（ニッケル水素の充電器を持っているので）
という基準でKANA21を購入しました。評価基準自体が偏っていますがご了承下さい。

CFカードはGREEN HOUSE製の128MBを同時に購入。他社製や他容量は今のところ試せる環境にありません。（試せたら追記します）


＜大きさ/重さ＞
ワイシャツの胸ポケットに入れて気にならないサイズです。
でもこれを胸ポケットに入れると、他のものは入れられないですね。
スーツのポケットに入れるには、厚みがあり過ぎるように感じます。リモコンなしなので、取り出しやすいポケットに入れたいですし。

重さは電池込みで約90g、これは携帯電話と同じくらいで、私は気になりません。


＜使用時間＞
私はニッケル水素充電池を使っています。これで通勤往復は充分再生可能です。
最大再生時間は、そのうち確認して追記します。

ACアダプタ＋専用充電池は、価格とサイズに影響するであろうことを考えると無くて正解と思ってますが、充電器を持っていなかったら見解は180度逆になっていたでしょう。（たぶん候補にも挙がらない）


＜音質＞
付属のイヤホンを含め、「英会話教材を聞く」には必要十分な音質です。
音楽鑑賞レベルの音質についてはよくわかりませんが、音楽鑑賞目的ならヘッドフォンは別途購入した方が良いと思います。

トラック間に無音部分がないデータの再生時、はっきりブッツリ途切れます。MDで音飛びした時のような感じ。ライヴ版などは、CD1枚を１データとしてエンコードしないと聴いてられないでしょう。（これ、他のMP3プレイヤーではどうなんでしょうか？）


＜PCとのリンク＞
リムーバブルディスクとしてPCに認識されるのに若干タイムラグがありますが、認識されてしまえばドラッグ＆ドロップするだけですので簡単です。

USBケーブルをKANA21およびPCの両方に接続すると、自動的に（強制的に）USBモードになり、CFカードリーダ／ライタに変貌します。USBモード時は、PCから電力供給されます。


＜操作感覚＞
CFカードのイジェクトに、かなり力が要ります。 また、電源ON/OFFとHOLDのスライドスイッチも固いです。
再生・スキップ（前・後）・停止の各ボタンは、ちょっとフニャッとした感触ですが操作性は悪くありません。そもそも、この４つはほとんど操作しません。

ボタン類のクリック音（beep）はオフにできません。音量調節するたびにbeep音が割り込んで、聴いてる音が途切れます。

曲順設定やランダム再生といった機能はありません。「転送順に再生」のようです。自分はCD１枚を１データにエンコードしてるので、あまり関係ないですけど。


＜その他＞
外観の質感はあまり高くありませんが、写真で見るよりは良いです。

液晶にバッテリ・インジケータがあるのですが、MP3モード時は表示されません。（電源ONのままUSBモードにすると表示される）

GREEN HOUSEのウェブサイトでは対応CFカードについて言及されていませんが、取扱説明書では「GREEN HOUSE製のみサポート」となっています。


＜結論＞
「MP3プレイヤー機能付き USB CFカードリーダ／ライタ」として見た場合、自分はPCカードスロットがLANカードに占有されているので「USB」というのがけっこうポイント高く、価格も含め良い製品だと思います。

でもPCカードスロットが空いてれば1000円しないで「カードリーダ／ライタ」は入手可能。一方、MP3プレイヤーとしては必要最低限な機能のみ。

また、レビューから判断すると、KANA2000に比べて明確に改良されたのはHOLDスイッチくらいかもしれません。他社製CFカードへの対応状況も、現時点では不明。


自分の用途にはジャストマッチしており、とても満足しています。でも、一般的にはどうかな〜？ というのが結論です。